この作品は極めつけのファンアートと呼べるのかもしれません。詳細は以下から。
ドイツのFilmakademieで映像制作を学ぶ学生のEugen Merherさんは「Adidas – Break Free」という動画を作成し、公開しました。これは世界的スポーツ用品メーカーであるアディダスのCMの形を取った映像作品。この動画は公開から3週間程度で470万PVを稼いでいます。
作品名でありCMのキャッチコピーの役割も果たす「Break Free」は自由になる、抜け出す、ふりほどくなどの意味を持つ熟語で、この映像作品自体の明確なメインテーマとしても機能しています。
場面は老人ホーム。若き日には陸上選手として活躍したと思われるひとりの老人が自分の荷物の中から古いアディダスのランニングシューズを見つけ、それを履いて走り出します。入所者たちの驚きの視線の中でホームからの逃亡を目論む老人を介護士たちは捕まえて連れ戻します。
それでも諦めず、トレーニングをしながら繰り返し脱出を計る老人から、介護士たちは遂にシューズを取り上げてしまいます。落胆する老人ですが、彼の努力は他の入所者たちにとっても大きな希望となっていました。こっそりシューズとランニングウェアを取り返した入所者たちの盛大な応援の中、老人はもう一度走り始めます。
結末はどうなるのか。そしてこの物語が1分半あまりの作品の中でどのような映像として表現されているのか、じっくりご覧下さい。
Adidas ? Break Free – YouTube
YouTubeのコメント欄では「アディダスはこの素晴らしい作品を無視するのか?」という意見が多く見られる他、「年老いた親を老人ホームに押し込めるなんて…」という意見も。この辺りはお国の事情と高齢化の進展度によっても感想が変わってくるところでしょうか。
adidas Commerical _Break Free_ By Eugen Merher _ SneakerNews.com