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押井守が天野喜孝と1985年に作成した、難解すぎるアニメ作品「天使のたまご」を知っていますか?

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「GHOST IN THE SHELL」で世界的な知名度を獲得した押井守監督がその10年前に作成し、難解すぎて数年仕事を干されたという伝説的なアニメ作品が存在しています。

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」で世界的に評価される押井守監督。日本ではそれ以前の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」や「機動警察パトレイバー the Movie」などの映画作品も長く高い評価を受け続けています。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の後も「イノセンス」「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」などの作品で国内外で高い評価を受ける押井監督ですが、1985年にはその後数年間仕事を干されることとなる極めて難解で芸術性の高い作品を生み出しています。それが「天使のたまご」。
この作品に関わるもうひとりの重要人物が天野喜孝。妖艶かつ幻想的な作風で、一般には名作ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインを行ったことで有名です。この天野喜孝が原案とアートディレクションで携わっており、ファンであれば登場するキャラクターの造形にハッとさせられるかもしれません。
黙示録的で神話的な世界観、陰鬱な欧風の街、機械文明の名残り、謎の化石、十字架にも見える棒状の武器を持つ少年、卵を抱える少女、言葉少なに聖書やノアの箱舟が散りばめられます。
台詞は少なく、明確な説明も行われず、ストーリーらしきストーリーもないままに作品は進みます。この作品の内容を説明することは極めて困難。動画は以下から。
Angel’s Egg (1985) english subtitle – YouTube

Wikipediaの記述によると宮崎駿は本作について「努力は評価するが、他人には通じない」と述べた上に、直接本人には「帰りのことなんて何も考えてない」「あんなものよく作れた」「頭がおかしい」と言ったとのこと。
なるほど確かにと思わせる的確な評価ですが、宮崎駿にそこまで言わせる作品、じっくり鑑賞してみてもいいかもしれません。

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