日本人なら時代を問わず誰もが一度は読んだであろう最高の絵本作家が亡くなりました。詳細は以下から。
日本を代表する絵本作家で児童文化研究家のかこさとし(加古里子・本名中島哲=なかじまさとし)さんが、5月2日に慢性腎不全のため神奈川県藤沢市の自宅で92歳で亡くなっていたことが分かりました。
かこさとしさんは東大工学部に入学して演劇研究会に入り、子ども向けの演劇の脚本を書き始めました。
卒業後は昭和電工の研究所に勤める傍ら、川崎市の貧しい地域で社会事業に加わり、子どもたちに手作りの紙芝居を演じました。1959年にダム工事の様子を森の動物たちの視点で描いた「だむのおじさんたち」で絵本作家としてデビュー。
その後も宇宙の謎や地球の仕組みなど科学を分かりやすく解説する絵本を多数執筆。描かれた科学知識の奥深さと、それらがかこさとしさん本来の優しいタッチの絵本の中に展開される様子は大人の鑑賞にも十分に堪えるものとして親しまれ、親から子へと読み継がれてきました。
代表作とされるユーモラスな「だるまちゃん」シリーズは1967年の「だるまちゃんとてんぐちゃん」から半世紀以上愛され続けています。
絵本作家 かこさとしさん死去|NHK 首都圏のニュース