2021年に見ても確実に理想的な家のイメージが描き出されています。詳細は以下から。
現在、スマホや通信端末の会社として広く認識されている米モトローラ社。その歴史は古く、かつてはテレビやラジオなども製造していました。
そんなモトローラ社が1960年代にイラストレーターのCharles Schridde氏を起用して展開したのが「Homes of the Future」という広告シリーズ。
Charles Schridde氏はモトローラ製の電化製品を中心とした未来の明るく優雅で夢のような家の風景をイメージして描くように依頼され、1961年から63年までLife MagazineとThe Saturday Evening Postに掲載されました。
ここで描かれているのは、現在もFacebookの「素敵な画像」系ページに出てくる写真のような風景ばかり。
テレビがブラウン管であることを除けば、最近描かれたものだと言われても全く違和感がありません。つまり、今になっても古びないある種の「良さ」がここに現れていることになります。
人によっては漂白されたような清潔さにヴェイパー・ウェイヴみを感じるかもしれませんが、むしろその本質を原初的な形で表しているとも言えそうです。
以前Buzzap!で紹介したデニス・ホッパーが撮った60年代の風景とは全く異なりますが、いったい何が時代を超えて受け継がれてきたのか。じっくり探って自分の生活に取り入れてみてもよさそうです。