日本漫画黎明期の巨匠が没しました。詳細は以下から。
画家の白土三平さんが10月8日、誤嚥性肺炎のため89歳で東京都内の病院で死去していたことが分かりました。
白土さんは「カムイ伝」「忍者武芸帳」の作者で、日本の漫画黎明期の巨匠のひとり。まだ子供向けとされがちだった漫画にリアリズムを吹き込むとともに忍者漫画というジャンルを築き上げ、その描写は現代にまで通じるものとなっています。
また、青年向けの「月間漫画ガロ」を1964年に創立。その独特な路線は日本漫画界に大きな影響を及ぼし、「ガロ系」と呼ばれる個性的な漫画家らを生み出してきました。ある意味でサブカルの源流のひとつとも呼べるガロの創立は、白土さんの漫画作品に留まらない巨大な功績と言えます。