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脳が騙される!バッハの肖像画が笑い出しロウソクの写真の炎が揺らめく「変幻灯」をNTTが開発

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プロジェクションマッピングは既にどこででも見られるアトラクションと言えるほどメジャーになりましたが、NTTが次に開発したのは脳の錯覚を利用して写真や絵などの静止画が動き出すテクノロジーでした。詳細は以下から。

これまでBUZZAP!でも何度も取り上げてきたプロジェクションマッピング。太陽の塔や大阪城などに始まり、気がつけば夜のイルミネーションイベントなどではメジャーな出し物になるほど普及しています。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所が今回開発したのは「対象が本来持っている風合いや色合いを打ち消してその上に動画を表示する技術」であるプロジェクションマッピングとは違い、写真、絵画、壁紙などの静止した対象そのものの色や形を生かしつつ「リアルな動き」のみを付け加える技術「変幻灯」です。
NTT HOME NTT持株会社ニュースリリース 世界で初めて、写真や絵に動きを与える不思議な照明『変幻灯』を開発
人間の脳はものを見る時に色、形、動きをそれぞれ個別に処理した後に統合することでひとつの映像として世界を見ています。変幻灯では静止した色と形である「静止画像」に動きのみを付け加えます。

もちろんそれだけではちぐはぐな重ね合わせの映像でしかないのですが、人間の脳はそのちぐはぐさの辻褄を合わせようと働き(つまりは騙されて)静止画像があたかも動いているかのように認識してしまいます。
実際にどのように見えるのかを言葉で説明するのは非常に困難。あなたの目と脳で実際に体験してみてください。
変幻灯 Hengentou Deformation Lamps – YouTube

いかがでしたでしょうか?笑顔なしのバッハは見たことがあっても、バッハなしの笑顔を見るのはなんだか不思議な気分です。NTTはこの技術を用いることで広告やインテリア、芸術からエンターテインメントの分野まで新たな表現が可能になるとしています。
プロジェクションマッピングと違い、昼間の野外や明るい室内などで実行できること、そして比較的簡単な画像処理で作成できること、元々の素材となる画像やオブジェクトなどの色彩や模様、形などを活かせることなどから大きく幅が広がりそうです。
街を歩いていると壁のポスターの初音ミクが笑いかけてきたりゾンビがキョロキョロと獲物を探していたりする光景が現実のものになるのも遠い日のことではなさそうです。

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