あのちばてつや先生の第二次世界大戦での実体験を描いた作品をNHKが全編無料公開しています。
誰もが知るボクシング漫画の超名作「あしたのジョー」を生み出した漫画家として広く知られる漫画家のちばてつやさん。1939年(昭和14年)に産まれたちばさんは生後すぐに日本を離れて2歳から満州国奉天に住み、この地で終戦の日を迎えました。
敗戦が決まった後は侵略者である日本人に対する暴動や略奪が相次ぎ、そうした中を父親の同僚の中国人にかくまわれ、厳しい冬を生き延びた後にちばさん一家は日本へと引き揚げてきました。
ちばさんの「家路」はこの作品が描かれた2003年にちばさんが終戦の日を回想するところから始まります。日本に帰り着くまでの息を呑む事実の数々。そして最後にちばさんが述べる一言について私たちは考えないわけにはいきません。作品は以下から閲覧できます。
家路 _ ちばてつや
NHKは2015年の企画「戦後70年 私の中の戦争」でちばさんへのロングインタビューを行い、全文が掲載されています。こちらも併せて閲覧するとより当時の雰囲気を感じることができます。
私の中の戦争 (4) 漫画家 ちばてつやさん ~満州からの引き揚げ 苦難の中で~ [特報首都圏] – MIRAIMAGINE(ミライマジン) NHK
2016年から見れば終戦の日はたった71年前のこと。私たちは何を覚えていて、何を忘れてしまったのでしょうか?