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受け継がれ花開くレイヴカルチャーの殿堂、ポルトガルで開催された巨大野外フェス「Boom Festival」レポート

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世界のレイヴカルチャーの最先端であり集大成でもあるポルトガルのBoom Festival。いったいどんな文化が花開いているのでしょうか?

フジロックフェスティバルが20回目の開催を迎え、野外フェスティバル文化がいよいよ本格的に根付いてきたと言えそうな日本。ロックフェスからダンスミュージックを中心としたレイヴや、ヒッピー文化を受け継ぐギャザリングなど、その形態は極めて多岐にわたります。
アメリカ合衆国ネバダ州ブラックロックで開催されるバーニング・マンのようなお金の存在しないアートの祭典があり、Ultra Music Festivalのように商業的な側面の強い数十万人規模のフェスが存在している一方、DIYで開催される数百人規模のローカル色の強いフェスも各地で開催されています。
そうした限りなく幅広い世界のフェス文化の中で、Boom Festivalはテクノ・トランス系の音楽を中心としながらも、チルアウトやバンドのステージも持ち、ヨガや瞑想のクラスやワークショップ、オルタナティヴな文化やスピリチュアルな求道についての講義やプレゼンテーションなども行われるレイヴカルチャーの集大成とも呼べる祭典。

1997年にポルトガルの内陸部の広大な湖畔の土地を会場に始まり、2年に1度のペースで現在まで開催され続けています。開催期間はなんと1週間。今年はチケットの総数が3万3333枚に限定され、早割のチケットなどは発売当日に売り切れています。
ヨーロッパではテクノ・トランス系の野外フェスは数多く開催されているのですが、その中でも常に殿堂として語られているのがこのBoom Festival。いったいそこにはどんな世界が繰り広げられており、何が人々をそこまで惹き付けるのでしょうか?

Boom Festivalは毎回ゲストカントリーとして数百人限定で特定の国籍の参加希望者に無料チケットを配布しています。2016年は運良く日本がそのゲストカントリーに選ばれていました。
BUZZAP!取材班はこの機会にゲストチケットを取得、実際に現場を訪れてみました。そこにあったのは1週間限定でこの地上に出現する人口数万人の「外界」とはまったく違った文化に彩られた街でした。灼熱の太陽と砂埃、美しい湖のビーチと点在するオブジェ、美しく組み上げられたダンスという瞑想のための寺院、その街はまさしく楽園でした。
今後数回にわたり、Boom Festivalのフォトレポートをお送りします。
BOOM FESTIVAL, 1997-2016, Oneness _ Music _ Arts _ Environment _ Culture _ Love

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