惜しまれながら2018年3月末で閉館した京都最古の映画館、「京都みなみ会館」の再始動が告知されました。詳細は以下から。
京都で映画好きが映画を語る時に決して避けては通れない映画館、それが「京都みなみ会館」です。
◆京都みなみ会館とは?
1950年代に存在した「九条みなみ館」を前身とし、1964年に邦画の封切館として開館。当初はポルノ映画の上映館でしたが、1988年に巖本金属株式会社が買収して現在の名前に改名し、一般向けの作品を上映するようになります。
1993年からは映画上映会社RCSが番組プロデュースを手がけ、アート系の作品の上映が定着。それ以降ミニシアターブームに乗って京都の映画ファンの間に定着していきました。1スクリーンながら独自の特集上映やオールナイト上映などの企画も随時行われていました。
2010年からは京都みなみ会館の直営となりましたが、それまでの路線を踏襲。風格すら感じるレトロな建物と館内の雰囲気とエッジの効いた作品や特集のチョイスは現役で京都の映画シーンの重鎮たる面影を感じさせますが、建物の老朽化には勝てず、2018年3月末で閉館となっていました。
◆2019年夏の再始動が決定
その際、2018年秋を目処に近隣での移転再開を目指していると公式からの発表があり、心待ちにしていた映画ファンも多かったかと思われますが、この度2019年夏の再始動が告知されました。
しかも移転先は旧・京都みなみ会館の斜め前の、元銀行跡地をリノベーションした2階立ての劇場というファンにはたまらないロケーション。京都駅からは徒歩15分のため、近隣府県からのアクセスも便利です。
そしてなんと新劇場は一気に2つスクリーンが増えて3スクリーンとなります。1Fに126席の「Theater 1」、2Fに54席の「Theater 2」と30席の「Theater 3」を予定しており、より幅広いチョイスを楽しむことができそうです。
特に「Theater 1」は出来る限り「旧・みなみ会館の劇場内を再現する!」というコンセプトとなっており、旧作上映や、オールナイト上映も開催していくとのこと。
みなみ会館のしばらく前に閉鎖された旧立誠小学校の立誠シネマも「出町座」としてパワーアップして復活し、非常に活発に活動していますが、こちらもさらなる展開が期待できそうです。
京都のミニシアター、このタイミングで大きく盛り上がっていきそうですが…?