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あれから10年…あのマット・ハーディングが再び世界中で踊りまくる動画が公開される

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覚えていますが?あの時の感動と熱狂を。詳細は以下から。

今から10年前、とある動画が世界中を駆け巡りました。見るからにギーク臭満載の白人青年、マット・ハーディングさんが世界中を旅し、現地でヘンテコな踊りを踊るという4分弱のシンプルな動画です。
マットの旅はボリビアのウユニ塩湖から始まり、ペトラ遺跡、マチュピチュ、ヴェネチア、東京から南極にまで至り、マットのじわじわくるダンスや使用されているDeep Forestの印象的な楽曲とも相まって1900万ビューの人気動画となりました。日本では当時全盛期だったSNS、mixiなどを通じて広く知られるようになります。
Where the Hell is Matt_ 2006 – YouTube

その後2008年、2012年に新作が発表されていましたが、マット・ハーディングは2015年11月にクラウドファンディングサイトKickstarterを通して次のプロジェクトを企画。支援者の投票によって行き先を決めて再び世界に踊りに出かけたのです。
あれから10年、マットは少しスリムになり、ヒゲの似合うオシャレな白人青年になっていました。あのダンスは相変わらずですが…。動画は以下から。
Where the Heck is Matt_ – YouTube

ファンたちに混じって、最初の動画が世に出た時にはまだ産まれていなかったと思われる子供たちも一緒に楽しそうに踊っているのがとても印象的です。ラストシーンで映っているのはマットの家族なのでしょうか?ちょっと気になります。
Matt Harding Dances With People in Locations Around the World That Were Picked by His Fans

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これは人生そのものだ…思い通りにならない日常の風景を集めた短編アニメ「UNSATISFYING」の切なさに涙が止まらない

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日々のほんのどうでもいいことのはずですが、それこそが人生なのかも知れません。

誰のせいでもない、でも解決策もない、どうにもいらいらとしてしまう思い通りにならないシチュエーションは日常生活の中に無数に潜んでいます。
そんな非地上のフラストレーションの溜まる、残念でいらだたせるどうにもならない瞬間をフランスのParallel Studioは2016年の夏の間、数秒の短いアニメ動画として作成し、Instagramなどで発表し続けてきました。
動画サイトvimeoに「UNSATISFYING」として投稿されたのはそのコンピレーション動画。UFOキャッチャーで失敗する、自販機の商品が落ちてこない、スープ皿にスプーンが沈む、目玉焼きの黄身が潰れるといったシチュエーションが悲壮な音楽とともに続きます。動画は以下から。

EPISODE 1 THE BREAK from PARALLEL STUDIO on Vimeo.
次第にこの動画は日常のいらいらするあるあるネタを繋げているのではなく、私たちの人生を暗示しているのではないかという気分になってきます。「スープ皿にスプーンが沈む」的な人生のシチュエーション、思い当たることはありませんか?
Unsatisfying, An Animated Compilation of Incredibly Frustrating Situations That Occur Every Day

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少佐にバトー、荒巻も登場、実写版「Ghost in the Shell」の2分超のトレイラームービーが公開

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遂にハリウッドの実写版「Ghost in the Shell」のフルレングスのトレイラームービーが公開されました。期待が持てそうです。

スカーレット・ヨハンソンが少佐役を演じるハリウッドの実写版「Ghost in the Shell」。いったいどんな仕上がりになるのかと不安と期待の声が入り交じっていましたが、ようやく2分超というまとまった長さの公式トレイラームービー第一弾が公表されました。

トレイラームービーの中には一部「人形使い」を巡る押井守監督による1995年のアニメ映画版のシーンを思わせる場面も登場しますが、実写版はアニメ映画版とは違うオリジナルストーリー。街並みもアニメ映画版よりも「ブレードランナー」を彷彿とさせるサイバーパンク感溢れるものになっています。

スカーレット・ヨハンソンの少佐に加えてピルウ・アスベックの演じるバトー、北野武の演じる荒巻大輔なども登場。どこかで見たことのあるような舞妓風のロボットの姿も見えます。少佐のアクションはこちらもアニメ映画版「Ghost in the Shell」の影響を受けたとされる「マトリックス」のトリニティを思わせるところもあり、散りばめられるオマージュを探すのも楽しそうです。


トレイラームービーは以下から。
ゴースト・イン・ザ・シェル _ ファースト・トレーラー _ パラマウント ピクチャーズ ジャパン – YouTube

海外での公開は2017年3月31日。日本でも同年4月から公開される予定となっています。

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ダサい?イケてる?懐かしい?80年代映画のダンスシーンのマッシュアップ動画がじわじわくる

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80年代のあの空気、それは映画のダンスにも表れていました。詳細は以下から。

1980年代、あなたはどんな印象を持っているでしょうか?生まれていた人にも、そうでなかった人にも、60年代や70年代、そして90年代とも違う独特で微妙なイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
軽薄さ、過剰さ、もったりとしたダサさなど、時にマイナスイメージとも結びつきやすい80年代のあの空気はハリウッド映画のダンスシーンでも遺憾なく発揮されていました。

この動画は80年代を彩るシンガーソングライター、ライオネル・リッチーのサードアルバム「セイ・ユー、セイ・ミー」の発売30周年を記念してラスベガスの映像監督Robert Jonesさんが作成したもの。各所に80年代愛がにじみ出ています。


音楽、ファッション、ヘアスタイルまで、じっくりご覧下さい。
Dancing On The Ceiling – Dancing In 80’s Movies Tribute – Vol. 6 – YouTube

A Supercut Tribute to Some of the Best Dance Scenes in 1980s Movies

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ヒエロニムス・ボスの代表作「快楽の園」を動画にリメイクした「Paradise」

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500年経っても色褪せないボスの「快楽の園」を動画にするとこんなことになりました。詳細は以下から。

今から500年前に描かれたヒエロニムス・ボスの代表作「快楽の園」。オリジナルはスペインのプラド美術館に所蔵されていますが、シュールで黙示録的なこの大作は映像作品や書籍などでも取り上げられることが多く、どこかで一部分だけでも見た記憶のある人も多いのではないでしょうか?

クリックで拡大
今年はボスの没後500年に当たり、生まれ故郷であるオランダではボス関連のイベントや展覧会などが多く開かれています。その中のグランドツアーの一環として、ブレダのMOTI Museum of the Imageでは映像集団のStudio Smackが「快楽の園」の現世を描いているとされる中央パネルを動画でリメイクしました。
基本的な構図は押さえつつ、オリジナルとはまた違った不思議な構造物が広がり、奇妙な生き物たちが動き回っています。

PARADISE – A contemporary interpretation of The Garden of Earthly Delights from STUDIO SMACK on Vimeo.
オリジナルとどう違うのか、いったいなぜそれが変更されたり付け加えられたりしたのかを考えながら見比べてみるのも楽しそうです。
A Vividly Animated Digital Interpretation of ‘The Garden Of Earthly Delights’ by Hieronymus Bosch
(Photo by Wikipedia)

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さらに期待が高まる、「トレインスポッティング」前作と新作トレイラームービーの秀逸な比較動画

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トレインスポッティング2、いい感じに前作を意識しながらの作りになっているのがよく分かります。

トレイラームービーで前作の冒頭を思わせるナレーションが流れ、Underworldの「Born Slippy」が20年前へと私たちを引き戻してくれましたが、トレインスポッティング2のトレイラームービーを前作の本編と比較した動画が話題になっています。
この比較動画を作成したのはフランス人映像作家のCandice Drouetさん。前作の印象的なシーンが2のトレイラーでもオマージュ的に使われているのがよく分かります。動画は以下から。

Trainspotting 1:2 / Candice Drouet from Really Dim on Vimeo.
前作ファンならニヤリとしてしまうシーンが2ではどのように料理され、20年後の世界として描き出されるのか、ますます期待が高まってしまいます。
なお、Candice Drouetさんは攻殻機動隊のアニメ映画版と来年公開の実写版トレイラームービーの比較映像も作っています。こちらも秀逸。

Ghost in The Shell 1995-2017 / Candice Drouet from Really Dim on Vimeo.
これ以外のCandice Drouetさんの映像作品はvimeoのReally Dim名義のアカウントやFacebookのページをご覧下さい。

A Fascinating Vertical Comparison of the Trailers for Trainspotting and Its Upcoming Sequel

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絵を描くのが好きなアメリカ兵が第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で見た日常風景のスケッチ

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とあるアメリカ兵が戦場で見た日常の風景をスケッチに描いていました。詳細は以下から。

日本では現在、絵を描くのが好きな少女の戦時下での日常生活を描いた映画が大ヒットしていますが、当時の敵国に当たるアメリカ合衆国の兵士が遠くヨーロッパ戦線で描いたスケッチが話題になっています。
ビクター・A・ランディーさんはニューヨークに生まれ、子供時代を通して絵を描くことに興味を持ち付けました。ランディーさんはニューヨーク大学で建築を学びましたが、その途中で第二次世界大戦の前線へと赴くことになりました。
ランディーさんは19歳だった1942年、戦後にヨーロッパを再建することを夢見て大学の仲間たちと陸軍特別教育プログラム(ASTP)を受けましたが、配属されたのは第26歩兵師団でした。ランディーさんは後に「私は夢中になったよ…戦争体験は若い人間を魅了するんだ」と語っています。

ランディーさんは戦争中ずっと身の回りにある全てをスケッチし続けました。行進や休んでいる兵士、フランスの村々など、その対象は多岐に渡ります。






そして負傷したランディーさんが治療を受けている時、絵を描けることに目を付けた軍医が新しく開発している治療法をスケッチして記録に残す役に抜擢されました。このことによってランディーさんは極めて危険なヨーロッパ戦線での8ヶ月間を前線から離れて過ごすことになります。




ランディーさんのスケッチブックは20冊以上に渡りましたが、現存しているのは8冊のみ。158枚の鉛筆によるスケッチは2009年に米国議会図書館に寄贈され、こちらから全てのスケッチを見ることができます。
なお、ランディーさんは第二次世界大戦を生き抜いてアメリカ合衆国に戻り、ハーバード大学を卒業した後に建築家として大成。ワシントンD.C.の市裁判所やニューヨーク市のChurch of the Resurrection Harlemなどを手がけています。
World War II Sketches by Victor A. Lundy (Prints and Photographs Reading Room, Library of Congress)
From The Sketchbook of a World War 2 Soldier _ Amusing Planet

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つけるだけであなたも「エルフ耳」になれちゃうイヤホンが登場

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イヤホンを付けるとエルフ耳になれてしまうとしたら?詳細は以下から。

尖った耳のエルフ。ゼルダの伝説をはじめファンタジー作品の常連ですが、とあるイヤホンを装備すると一瞬でこのエルフ耳になれてしまいます。



このイヤホン「Spirit E666」が売られているのは中国の巨大オンラインショッピングサイトTaobao。値段は送料別の99元(約1500円)で日本への発送も可能です。


Spirit E666は通常の3.5mmのイヤホンジャックに対応していますが、Bluetooth接続はできません。また、ファッション製を重視したプロダクトのため、高音質を求めるユーザーの期待に応えられるかは不明です。

モデルが美人ちゃんなのでいい感じに似合ってしまっていますが、実際に装着した時に全体としてどこまで素敵なエルフ感を醸し出せるのか、当人のセンスと気合いに寄るのかもしれません。
These Cute Earbuds Will Turn You into a Real-Life Elf _ Oddity Central – Collecting Oddities

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村上春樹の書き下ろし長編小説が2017年2月に発売へ、新潮社が発表

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待ちに待った村上春樹の長編小説が発売となります。詳細は以下から。

新潮社が30日に発表したところによると、世界的作家の村上春樹さんの新作長編小説を2017年2月に刊行するとのこと。原稿用紙2000枚の長編で、書き下ろしの全2冊となる予定。現時点ではタイトルは発表されていません。
村上春樹さんの長編小説は2013年4月に発売された「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」以来3年10ヶ月ぶり。複数巻に及ぶ長編小説では2010年に完結した「1Q84」以来7年ぶりのこととなります。
新潮社の広報宣伝部も「題名や内容など、詳細はまだ分からないのですが、我々もとても楽しみにしています」とのことで、現状ではどのような作品になるかはベールに包まれている状態です。
阪神大震災やオウム真理教の地下鉄サリン事件をモチーフにした作品も書いている村上春樹さんですが、新作では東日本大震災や福島第一原発事故、及びそれ以降の日本社会に触れているのでしょうか?想像が膨らみます。
村上春樹 新潮社が新作小説を2017年2月に刊行 書下ろし2000枚の本格長編 _ ニュース _ Book Bang -ブックバン-

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「この世界の片隅に」展が日本映画発祥の地、京都木屋町の立誠シネマでスタート、上映は2017年1月4日から

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日本映画発祥の地、京都の洛中でも「この世界の片隅に」が遂に動き始めました。

日本に映画という芸術のジャンルが初上陸したのは1897年(明治30年)のこと。前年にパリで開催されていた万国博覧会を訪れた実業家の稲畑勝太郎がリュミエール兄弟のシネマトグラフを持ち帰り、京都電燈株式会社の中庭で国内初の試写実験に成功しました。
この場所は1928年(昭和3年)に立誠小学校となりますが、1994年(平成4年)に閉校。以降は「元・立誠小学校」として地元主催の催しをはじめ、演劇、音楽、展覧会やフリーマーケット等のイベントが多く開催されています。

この元・立誠小学校の3階に位置するのが立誠シネマ。京都市とシマフィルムが主催し、立誠・文化のまち運営委員会が共催して、ミニシアター系の映画を中心にほぼ毎日複数の作品が上映されています。
この立誠シネマで2017年1月4日から「この世界の片隅に」の上映が始まることが告知され、同時に「この世界の片隅に」に関する展示が始まっていることが公式ツイッターアカウントで公表されました。

これまで「この世界の片隅に」は京都府内ではイオンシネマ桂川のみでの上映でしたが、年明けからイオンシネマ久御山、イオンシネマ高の原で、2月から福知山シネマでの上映が決定し、京都の洛中でもようやく立誠シネマで見ることができるようになります。
立誠シネマは京都市の中でも祇園や河原町といった繁華街のど真ん中、木屋町通に面しており、阪急京都線の終点河原町駅から徒歩3分、京阪線の祇園四条駅からも徒歩5分という絶好のロケーションに位置しています。そしてすずさんより2歳年下の昭和2年(1927年)に建物が建設されており、その歴史を感じさせる重厚も極めて魅力的です。

ということで、実際に立誠シネマを訪れて「現状はまだ序章」という展示を見せて頂くことにしました。
こちらが元・立誠小学校の入口。夜は酔客で賑わう繁華街の木屋町通ですが、昼間は桜の季節を除けばゆったりとした時間が流れています。



オープンエアの座席は元・立誠小学校を入ってすぐのTraveling Coffeeのもの。ここはゆったりできて美味しいコーヒーやお酒も飲めます。

ちょうどロンドンパンク誕生40周年を記念したパンクアートエキシビジョン「Punks Not Dead」が開催されていました(入場はワンドリンク制)。こちらは12月4日まで。



主演ののんさんに似ていると話題のジョン・ライドンもいました。

Travering Coffeeの入口に向かって左側の階段に向かいます。途中には卒業写真を集めたコーナーも。
階段の重厚さがまたたまりません。

掲示板に上映作品が掲示されています。「この世界の片隅に」もしっかり貼られています。

南向きの窓から見える運動場。

なお、立誠シネマはいわゆる「廃校になった小学校を再利用」した施設内に位置するため、エレベーターや手すり、スロープなどはなく、バリアフリーではありません。車椅子の方や足の悪い方が訪れるのは正直なところ簡単ではないので注意が必要です。
こちらが3階。大きなポスターと立誠シネマの看板。手づくり感とミニシアター感がぐっときます。とてもぐっときます。

突き当たりの扉を開けるとそこは元々は教室だった立誠シネマのロビー。パンフレットや書籍など各種取り揃えられています。

こちらが「この世界の片隅に」の展示コーナー。現時点ではまだまだ小さいものですが、これから1ヶ月を掛けて徐々に広げてゆくとのこと。

立誠シネマのオリジナルのパネルが多数(これからもっと増えます)あります。

「この世界の片隅に」を特集した雑誌を始めとする関連書籍も揃えられており、もちろんすずさんの等身大パネルもあります。すずさんは小まいのう。

クラウドファンディングに間に合わなかったファンには垂涎の特典「すずさんからの手紙」も並んでいます。これは現物を見るとうるっときてしまいますね。なお、基本的にこれらの展示物は撮影もOKとのことです。

展示物の中にはスタッフの方の私物も含まれているとのことで、立誠シネマの「この世界の片隅に」にかける思いの強さがひしひしと伝わってきます。立誠シネマの方からもお話を聞きましたが、この映画を多くの人に見てもらうためにやれることは何でもやっていきたいとのこと。
「この世界の片隅に」はネット上でも著名人が全力でプッシュしていたり、作品の魅力を紹介するマンガをSNSで公開する絵師さんが何人もいるように、実際に鑑賞し、自分もこの映画をより多くの人に見てもらうために何かをしたいという人が数え切れない程存在しています。
筆者もそうしたひとりとしてこの記事を書いていますが、日本全国の多くの人がこの映画を広めたいという意識を共有して行動し、発信しているということに改めてはっとさせられます。
立誠シネマの中を見てみましょう。すずさんのパネルの脇から映画館内に入ります。

館内はミニシアターだけあって狭く、段差こそありますが座椅子形式の椅子が並んでいる状態で、お年寄りの来館者の中にはこの椅子で見るのは辛いという方もいるとのこと。映画館の入っている建物のそもそものつくりの問題であるにせよ、ある程度見る人を選ぶ仕様であることは訪れる前に知っておいた方がよいでしょう。


また、この元・立誠小学校のトイレは1階の中庭にある1ヶ所のみ。重厚で歴史的な建物を眺めながら歩くのは心躍る体験なのですが、立誠シネマからはちょっと遠めなのでこちらも注意。





注意点として、「この世界の片隅に」展では基本的に関連書籍の販売は行っておりません。チラ見して欲しいと思った方は、元・立誠小学校から徒歩3分の京都BALの地下1、2階の丸善で立誠シネマとコラボした「この世界の片隅に」の特設コーナーが設けられるため、こちらでお買い上げ頂くことになるとのこと。以前BUZZAP!でも取り上げた梶井基次郎の「檸檬」の丸善です。
立誠シネマでは今後も「この世界の片隅に」に絡んだ企画や催しが出てきそうですので要注目です。TwitterやFacebookでも情報発信が盛んに行われているため、関西のファンはぜひフォローしてチェックしてみてください。

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掴む、殴る、撫でる…人間の手の全てを描き尽さんとする短編動画「Everything Is In Your Hands」

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人間の手はどのように動き、何をしてきたのでしょうか。

人間を人間たらしめる特徴のひとつ。二足歩行であることや知性を持つことに加え、道具を作り、使い、コミュニケーションの手段ともなる手の存在があります。
人類は多くの営みの中で手を使ってきました。人と握手をし、時に抱きしめ、手振りで感情を表現します。相手を殴り、ひっぱたき、スリーパーホールドをかけるのも手です。骨や石、棒きれを道具として使い、火を起こし、種を撒き、稲穂を刈り取ります。精巧な機械を作り上げ、文字を書き、絵を描き、鍵盤やキーボードを叩きます。
映像作家のGioacchino Petronicceさんは人間の手に執拗なまでフォーカスした4分12秒の短編映像作品「Everything Is In Your Hands」を作成しました。手の全てを網羅することはできないとしながらも、Petronicceさんを魅了した手の数々の動きと機能が映像として紡がれていきます。

EVERYTHING IS IN YOUR HANDS – 4K from Gioacchino Petronicce on Vimeo.
あなたにとって、手とは何でしょうか?何のために使っていますか?
A Fascinating Visual Essay About the Wonders of the Human Hand in Motion

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獣人やガチムチ満載の「東京放課後サモナーズ(放サモ)」配信開始、豪華絵師・声優陣起用のLGBT向け本格スマホゲームに

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GMPD(ガチ・ムチ・ポチャ・デブ)なアニキや獣人たちと魔都と化した東京23区を駆けめぐる「東京放課後サモナーズ」の配信が開始されました。
誰もが知っている有名声優や第一線で活躍する人気イラストレーターたちを起用した、LGBT向けとしては初となる大規模な本格スマホゲームとなります。詳細は以下から。

本日から配信開始された東京放課後サモナーズは、さまざまな異世界たちとのゲートが開き、神話や伝説に謳われる存在たちが召喚主「サモナー」との契約により呼び出された東京を舞台に、恋と友情の絆で結ばれた仲間たちと駆けめぐるカードバトルRPG。

物語を進めるメインクエスト以外にも、仲間を強化できるフリークエスト、ガチャなどで手に入れたキャラクターにまつわる物語を見ることができるキャラクタークエストなどをプレイ可能。ストーリーを進めていくうちに、絆を深める特別なクエストが発生することもあるとされています。

主人公は5タイプから選択可能。なんと山口勝平や松井菜桜子といった超有名声優のボイスも選択できます。


開発元のライフワンダーズはビジョンとして「LGBTをはじめとした、あらゆる性的指向を持つプレイヤーが楽しめるゲームの開発」を掲げているため、本作ではプレイヤーの外見と性自認を選ぶことも可能に。いわゆる「男装の麗人」や「男の娘」なども選択できるわけです。

そして同作を支える最も大きなポイントが、ガチャで手に入れられるキャラクターなどのイラストを手がけるのが、ゲイ業界を中心に押しも押されぬ活躍を繰り広げる以下のイラストレーターたちという点。国内だけでなく海外での支持も厚く、豪華声優陣に引けを取らないラインナップです。
あまみや、カサイこーめい、gamma、きしぐま、樹下次郎、吉良ネリス、黒ねずみいぬ、朱交赤成、大地巧太、naop、流れ星☆プリン、ひかげん、BomBom、めんスケ
CHARACTERS – 東京放課後サモナーズ

手に入れたキャラクターはこのように情報をチェックできます。

公式PV第1弾はこんな感じ。老若男女・ケモノ・人外すべてのキャラ同士を恋人にできるという、ドキドキものの内容です。

なお、配信開始時点での対応プラットフォームはiOS 9.0以上で、今後Android版も配信される予定。
リリース後、ログイン1~7日目までの間、ガチャやAP(行動力)回復、クエストバトルのコンティニューなどに使用できる「転光石」が通算50個手に入る「スタートダッシュキャンペーン」が展開されることが告知されています。
東京放課後サモナーズ – App Store

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岩井俊二監督の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が大根仁×新房昭之のタッグでアニメ映画化決定!

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あの傑作がアニメ映画化です。詳細は以下から。

アニメ・特撮映画の傑作が目白押しの2016年日本映画界ですが、来年も目が離せそうにありません。岩井俊二監督の傑作「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」がアニメ映画化決定です。
この「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」はテレビドラマシリーズ「If もしも」の1作品として1993年8月に放送されたもので、テレビドラマとしては異例の日本映画監督協会新人賞を受賞し、95年には劇場公開もされました。
ストーリーはもちろんまだ子どもだった奥菜恵と山崎裕太が瑞々しい演技を見せたこと、REMEDIOSの楽曲「Forever Friends」の素晴らしさなどによって多くの人の心に残る傑作となりました。
Forever Friends _ REMEDIOS – YouTube

この「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のアニメ映画版は「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」シリーズを手がけた新房昭之が総監督を努め、「モテキ」「バクマン。」の大根仁が脚本を担当します。
さらに「千と千尋の神隠し」や「崖の上のポニョ」で原画を手がけた武内宣之が監督を、「シリーズ」「まどか☆マギカ」のアニメーションを担当したシャフトが今作を担当という錚々たるメンバーとなっています。
今回は奥菜恵の演じたクラスのアイドルの少女「なずな」の声を広瀬すずが、山崎裕太の演じたなずなに恋する少年「典道」を菅田将暉が、典道の恋のライバルとなる親友「祐介」を宮野真守が担当します。
今回は長編アニメ映画として現代的要素を加えた新たな世界として脚本化されたとのことで、原作のファンとしては期待と不安の入り交じるところでもあります。「シン・ゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」の傑作続きで今や究極にまでハードルの上がったアニメ映画ですが、どのような世界を見せてくれるのでしょうか?
公開は2017年8月18日とのことで、あの甘酸っぱい思い出が夏の陽射しの中で蘇ることとなります。
岩井俊二の傑作「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、大根仁×新房昭之でアニメ映画化! _ 映画ニュース – 映画.com

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これが来たるべき未来…?文明崩壊後を描く映画をマッシュアップした黙示録的短編動画「THE WORLD OF TOMORROW」

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時はまさに世紀末。詳細は以下から。

文明が崩壊した後の未来の世界を描く映画。昨年大きな話題となった「マッド・マックス 怒りのデスロード」をはじめとした独特な世界観で交配した未来を描く作風はサイバーパンクとも違い、ポストアポカリプス系と総称されています。
そんなポストアポカリプス系の名作映画のシーンを映像編集者のBora Barrosoさんが4分超の短編動画にマッシュアップ。互いに違った文明崩壊後の世界が見事に繋ぎ合わされています。

THE WORLD OF TOMORROW (A Tribute) from Bora Barroso on Vimeo.
なお、使われている作品は以下の通り(ポストアポカリプス映画ファンにはこのリストの方が嬉しいかもしれません)です。
・マッド・マックス 怒りのデスロード
・アイ・アム・レジェンド
・ザ・ウォーカー
・ザ・ロード
・オブリビオン
・プリースト
・ラスト・デイズ
・フェーズ6
・28日後
・トゥモロー・ワールド
・12モンキーズ
・デイ・アフター・トゥモロー
・猿の惑星: 新世紀
・ターミネーター4
日本ではほとんど知られていない映画もありますが、いくつ分かりましたか?
The World of Tomorrow, A Supercut Tribute to Post-Apocalyptic Films

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森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を「四畳半神話大系」の最強チームがアニメ映画化

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森見サーガの重要作品が最強チームによってアニメ映画化されることが判明しました。

日本アニメ史上に燦然と輝くSF作品として誉れ高い森見登美彦原作の「四畳半神話大系」。その最強チームが再結成し、「夜は短し歩けよ乙女」がアニメ映画化されることが分かりました。
監督は「四畳半神話大系」に加えて「マインド・ゲーム」「ピンポン THE ANIMATION」といった名作を手がけてきた湯浅政明。主演の声優には現在「逃げるは恥だが役に立つ」の主演を努め、過去には「聖☆おにいさん」でブッダ役を演じた星野源。脚本には上田誠、キャラクター原案は原作の表紙を描いた中村佑介を起用し主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATIONという考え得る限り最高の布陣です。
本作の原作には「李白さん」や「偽電気ブラン」といった森見サーガの重要人物やアイテムが登場し、「四畳半神話大系」の某キャラクターも表れます。先斗町や下鴨神社の古本市、某大学の11月に行われる学園祭など京都を彩るあれこれが散りばめられてもおり、「四畳半神話大系」のチームがどう料理するのか、極めて楽しみなところ。
公開されたトレイラームービーは以下から。
『夜は短し歩けよ乙女』 特報映像 – YouTube

2017年4月17日(金)から全国で公開となります。
映画『夜は短し歩けよ乙女』公式サイト

【森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を「四畳半神話大系」の最強チームがアニメ映画化】を全て見る


天才現る、ミキサー車をミラーボールに大改造したら最高なことに

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今後の野外フェスティバルのライティングに影響間違いなしです。

金魚の泳ぐ電話ボックスなどのアート作品が日本でも話題となったアーティストのBenedetto Bufalinoさんと照明デザイナーのBenoit Deseilleさんがフランスのリヨンで開催されている光の祭典Fete des Lumieresでの展示作品として作成したLa Bétonnière Boule à Facettesが大きな話題となっています。

この作品はコンクリートミキサー車をディスコのミラーボールに大改造したもので、工事現場に設置され、夜には回転して光を放ちながら周囲にはディスコミュージックが流されて即興のダンスフロアが出現します。

動画で見るとこんな素敵なことに。
LA BETONNIERE BOULE A FACETTES – YouTube

昼間の周囲の様子はこんな感じ。いきなりこんな街角がダンスフロアになったらやっぱり踊っちゃいますよね!

この発想とこの迫力、今後の野外フェスティバルなどで取り入れて欲しいアイディアです。
benedetto bufalino’s disco ball cement mixer in lyon

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「ブレードランナー」の30年後を描く続編「ブレードランナー 2049」のトレーラームービーが公開される

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待望のトレイラームービーが公開されました。詳細は以下から。

サイバーパンク映画の決定版「ブレードランナー」の続編に当たる2017年に公開予定の「ブレードランナー 2049」の映像がトレイラームービーとして初公開されました。
今作の舞台は前作の30年後。主人公のリック・デッカードを演じるのはもちろん前作の主人公であり、公開当時から35歳年を重ねたハリソン・フォード。前作の監督を務め、サイバーパンク映画を世界のメインストリームに押し上げたリドリー・スコットは今回は製作総指揮として参加しています。また、脚本は前作と同じハンプトン・ファンチャーがマイケル・グリーンと共に担当します。
映像を見ると、順調に歳を取ったハリソン・フォードのご尊顔を拝める他、サイバーパンクに象徴的なアジア色豊かな街並みも再び伺うことができます。前作では「強力わかもと」や「ふたつで十分ですよ」のように日本語が織り込まれていましたが、今作では韓国語のハングル文字やヒンディー語のデーヴァ・ナーガリー文字が映り込んでいるのが見て取れます。
「強力わかもと」

「ふたつで十分ですよ」

トレイラームービーは以下から。
映画 『ブレードランナー 2049』 予告 – YouTube

いったいあれから30年、2049年はどのような世界として描かれるのでしょうか?デッカードのレプリカント説は正式に採用されているのか、やロイ・バッティの語った「お前たち人間には信じられない光景」が描かれるのか、非常に気になるところです。

【「ブレードランナー」の30年後を描く続編「ブレードランナー 2049」のトレーラームービーが公開される】を全て見る

チームラボの体験型音楽フェスに日本初の「アートサイエンス学科」を開設する大阪芸術大学が協賛、現場の熱気を体験してきました

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アートとテクノロジーが交差し、融合する最も熱い場所が大阪に生まれようとしています。現場の模様を取材しました。

プロジェクションマッピング、3Dプリンター、ドローン、この数年の間に衆目を集めた新しいテクノロジーは、かつてインターネットがそうであったように、気がつけば身の回りにある当たり前の存在になっていました。
アートは貪欲にそれらのテクノロジーを取り込んで自らの表現活動の手段として用い、かつてはあり得なかった表現が可能となり、時にはテクノロジーに新たな息吹を吹き込んできました。そして発達するインターネットはそれらの表現を個人が全世界に向けて行うことを可能とし、多くのハードルが消えてなくなって行きました。
この流れの中でアートはデザイン、メディア、エンターテインメント、広告などとの境界を乗り越え、浸食してゆくことになります。仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、人工知能(AI)、まだ目新しいこれらのテクノロジーも既にこの渦の中で混じり合い、浸食し合い始めています。これらの交差点を指すのがアートサイエンスとよばれるもの。
ウルトラテクノロジスト集団、チームラボと大阪芸術大学がはまさにこのアートサイエンスの体現として2016年12月24日から2017年1月9日まで大阪市堂島の「堂島リバーフォーラム」で「Music Festival, teamLab Jungle」を開催。ここには大阪芸術大学の芸術学部の在学生70人が運営や音響、演出のサポートスタッフとして参加しています。


「Music Festival, teamLab Jungle」はこれまでアーティストやDJといった表現者と観客の境界を取り払った全く新しい形の「参加型」音楽フェスティバルとして構想されました。
音楽が会場に鳴り響く中、壁の全面を埋め尽くしたムービングライトを縦横無尽に使ったかつてない規模の光と映像による演出によって、1秒ごとに変わりゆくめくるめく幻想的な空間が作り出されます。
参加者が光に触れるとセンサーが反応し、光が跳ねたり音楽が鳴ったりとインタラクティブな反応が起こり、参加者自らの動きによってその場の映像と音楽が構築されていきます。こうした仕組みにため「Music Festival, teamLab Jungle」には特定のアーティストが存在せず、参加者全員によって形作られてゆきます。もちろん二度と同じものが作り上げられることはなく、毎回違った「フェスティバル」がそこに生まれることになります。
いったいその現場はどうなっているのでしょうか?12月23日にはアートサイエンス学科に入学予定の高校生らを招き、内覧会が行われました。その様子をレポートします。
まずはチームラボ側からのブリーフィングが行われます。「答えのないもの」を作り続けてきたチームラボが挑戦するのは既存のフェスティバルとは一線を画した表現であり、その表現の中核にはソフトウェア、ハードウェア両面での革新的なテクノロジーによる作り込みがあります。

今回の演出の中でもそうした挑戦は随所に盛り込まれており、主に見るものから参加者が自ら大きく演出に関わるものまで幅も広く設けられています。テーマがジャングルということで、会場への道は植物で彩られていました。

こちらが会場の内部。非常に天上の高いホールで、壁の全面にムービングライトが埋め込まれており、これらを制御した演出が行われます。

その演出の模様の一部がこちら。ここでは光はただ当てられ、照らすだけの存在ではなく、空間を彫刻し、構築していきます。



演出それ自体への関わりはもちろん、演出の中で参加者を誘導し、演出への参加を導くのが演出サポートの学生たちの大切な役割のひとつです。


動画で見てみるとこんなことになっています。これは光の彫刻のひとつ。
Music Festival, teamLab Jungle – YouTube

インタラクティブな演出。光に触るとセンサーが感知し、光線が跳ね上がっていきます。
Music Festival, teamLab Jungle 2 – YouTube

こちらはチームラボの作成したチームラボボール。まさかの弾幕系演出で、ボールをトスしていると汗だくになってしまいます。そして非常に楽しいです。このようなギミックの存在が観客をただの受け手からインタラクティブな参加者へと変えていきます。
Music Festival, teamLab Jungle 3 – YouTube

チームラボ代表の猪子寿之氏はこの「Music Festival, teamLab Jungle」を既存の音楽フェスティバルと違う非日常的で人生でこれまでなかったような新しい体験のできる場所として作り上げてきました。猪子氏はそうした体験は本来人間にとって一番楽しく、考えを広げるようなことだと考えます。

今回、ある意味音楽フェスティバルというイメージとはかけ離れたこうしたイベントを敢えて音楽フェスティバルとして作り上げた意図は、アートというよりかしこまったイメージではなく、自由な気持ちで自分の身体で動き、遊び、楽しむという体験をして欲しかったからとのこと。
空間が変化したりユーザーがインタラクションするといった動的な表現が今後は増えていくとの展望の中、チームラボとして今後も学生らと共にこうした取り組みは行っていくとのことで、社会からの要望があればダンスやフェスティバルのシーンともコラボレーションし、新しい表現を行っていきたいとしています。
非常に面白いお話として、これまでチームラボ側はダンスやフェスのシーンからのアプローチを待っていたけれど、どこからも要望がないので今回のような音楽フェスティバルを自分たちでやってしまったとのこと。

そこで敢えて音楽フェスティバルの「常識」からはかけ離れた実験的で極端な例を提示することで、今あることとの間で幅を広げることを狙っています。実に挑戦的で、ある意味挑発的な試みですらあることが猪子氏の口から飛び出した訳ですが、実際に内覧会で体験してみた内容はまさに言葉通り。
既存のフェスティバルにはなかった要素が新たに作り上げられたテクノロジーによって散りばめられており、フェスティバルの楽しみ方自体にも新しいアイディアを投げかけています。ウッドストックフェスティバルを例に挙げるまでもなく音楽もフェスティバルも長年存在してきましたが、今現在の新しい技術があればこそできる表現は確実に存在しており、この現場はそのような表現に溢れています。
単に極端で実験的であるだけにはまったく留まっておらず、既存のフェスティバルと繋がり、高めていけるような要素を随所に感じることができました。これは本当に音楽やダンス、フェスティバルが好きでなければ出てこないような発想の数々です。
そして、このアートサイエンスというアートとテクノロジーの交差点にいち早く反応し、チームラボと前代未聞の空間を作り上げた大阪芸術大学は、大阪芸術大学は2017年度からアートサイエンス学科を開設。チームラボの猪子寿之氏も客員教授として教鞭を取ることが決まっています。

アートサイエンス学科の武村泰宏学科長によると、アートを志す学生とテクノロジーを学びたい学生の両方に対応して基礎的な実力を養成し、それぞれの持ち味を軸足としながら知識やスキルを高め、アート、テクノロジー双方の橋渡しを可能とするような人材の育成を目指すとのこと。
現実の社会の中で既に曖昧になり始めているアートとデザイン、メディア、エンターテインメント、広告などの境界を乗り越え、テクノロジーで繋ぐことのできる人材はこれからますます必要とされていくことになります。
デジタルネイティブ世代はどのようにその現代を捉えようとしているのでしょうか?もしかしたら極めて当たり前のこととして、アートサイエンスを身につけ、体現していくのかもしれません。「Music Festival, teamLab Jungle」ではそんな現場と、新しい世代の姿を見ることができるでしょう。
「Music Festival, teamLab Jungle」は12月24日から正月も含めて1月9日までの開催。昼フェスと夜フェスの2部構成となっており、それぞれ内容が違います。以下が開催情報となります。
大阪芸術大学新設アートサイエンス学科 presents Music Festival, teamLab Jungle
・昼フェス
昼フェスは親子で楽しめる新しい光と音楽の新しいアート体験。同時に「ワークショップコレクション ミニ」(別途参加費要)も開催されます。公演は10:00、12:00、14:00、16:00(12月26~1月3日は無し)の4回で、それぞれ50分となっています。
参加費は当日券が大人1600円、子ども800円。前売り券はこちらの公式HPから確認、購入できます。
ミュージックフェスティバル チームラボジャングル 昼フェス _ Music Festival, teamLab Jungle – Day _ 親子で楽しめる圧倒的な光に包まれる超幻想空間での体験型音楽フェスティバル-昼フェス
・夜フェス
夜フェスは音楽に合わせ、光が演出する幻想的なアート空間の中で踊ったり、音を奏でたりと様々な体験が可能。そして、参加者みんなで創りあげる全く新しい参加型の音楽フェスティバルです。公演は16:30、19:00、21:20の3回でそれぞれ70分。ただし日によって開催されない時間帯があるので公式HPで開催時間を必ず確認してください。
参加費は当日券が4000円。前売り券は同様に公式HPから。12月26日~28日の16:30の回は中高生向けの学割が存在しますので、学生証をお忘れなく。
ミュージックフェスティバル チームラボジャングル 夜フェス _ Music Festival, teamLab Jungle – Night _ 圧倒的な光に包まれる超幻想空間での体験型音楽フェスティバル-夜フェス

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「エイリアン」の前、「プロメテウス」の後を描くリドリー・スコットの新作「エイリアン:コブナント」のトレイラーが初公開

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2017年の映画は今から驚くほどの豊作が期待できそうです。プロメテウス続編のトレイラームービーが公開されました。

H・R・ギーガーの伝説的な造形とリドリー・スコット監督の見事な映像美によって知らぬ人のない大傑作として知られる「エイリアン」。その前日譚としてこちらも大人気を博したのが2012年に公開された「プロメテウス」です。
この2作の間をつなぐ作品として作成され、2017年に公開が予定されているのが同じリドリー・スコット監督の手がける「エイリアン:コブナント」です。
「プロメテウス」のラストシーンが「エイリアン:コブナント」にどのように繋がってゆくのか、そして今作からどのように「エイリアン」へと物語が進んでいくのか非常に気になるところ。
動画のキャプション欄に「プロメテウス」の主人公だったノオミ・ラパスの名前が見当たらないことが気になりますが、どのような展開になるのでしょうか。トレイラームービーは以下から。
Alien_ Covenant _ Official Trailer [HD] _ 20th Century FOX – YouTube
エイリアンはなぜ生まれたのか。果たして謎はどこまで解き明かされることになるのでしょうか。アメリカ合衆国では2017年8月4日に公開予定とのことですが、日本では夏休みに見られるのか現時点では未定。2017年の映画も今年に劣らず豊作となりそうです。
Watch The First Trailer for ‘Alien_ Covenant’ _ WIRED

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世界一ピンクな物質「PINK」が開発され「とある1名を除く」全人類向けに発売される

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世界で最もピンクなピンク色が開発されました。詳細は以下から。

以前BUZZAP!では「世界一黒い物質」が開発されたことをお伝えしましたが、これにある意味対抗して世界一ピンクなピンク色が開発されました。

このPINKを開発したのは世界中のペイントメーカーと共に10年にも及ぶ開発を行ったイギリスのアーティストStuart Templeさん。PINKは50gが4.95ドル(約520円)で販売されていますが、世界の70億人の人類でただひとり、インド人アーティストのアニッシュ・カプーアさんに対してのみ販売が許されていません。

いったいなぜ?というと、これは先述した世界一黒い物質であるヴェンタブラックに関わるちょっと信じられない確執が原因なのです。
ヴェンタブラックはカメラや望遠鏡、赤外線検知器などの不要な光を抑制することが性能向上に繋がる各種機器にとっては夢の物質であり、兵器産業や宇宙産業からも注目されていました。そして同様に、この世界一黒い色彩を使いたいと願うアーティストも多数存在していたのです。
しかし、ヴェンタブラックを開発したサリー・ナノシステムズ社はインドの世界的な現代彫刻家であるアニッシュ・カプーアさんに独占権を与えたのです。これによってカプーアさんを除いた世界中のアーティストはこの物質を自らの作品に使用する道を閉ざされてしまいました。

TempleさんがカプーアさんにのみこのPINKを売らないのは一種の意趣返し。PINKはCULTURE HUSTLEにてオンライン購入可能ですが、その際には買い手がアニッシュ・カプーアではないこと、アニッシュ・カプーアにいかなる意味でも従属していないこと、アニッシュ・カプーアの代理として購入するのではないこと、アニッシュ・カプーアの仲間ではないことの確認が行われます。

大人げないようにも見えますが、これはカプーアさん側から始めたことであり、この意趣返しはミラーリングとも言えるもの。果たしてカプーアさんがヴェンタブラックの独占権を解き、他のアーティストにも使えるようにする日が来るのでしょうか?
Why Anish Kapoor is banned from world’s pinkest paint – YouTube

Artist Creates World’s Pinkest Pink, Makes It Available to Everyone but One Person _ Oddity Central – Collecting Oddities

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