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あまりに「女性的」すぎるスカーフをFendiが発売し話題に、お値段なんと11万円

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フェミニンと呼ぶには少々過激だったかもしれません。詳細は以下から。

高級ファッションブランドとして名高いFendi。そのFendiが新たに990ドル(約11万円)発売したスカーフがあまりにも露骨に女性的であることから大きな話題を呼んでいます。

英Guardian紙はこの形を「着た人がまさに今生まれ出ようとしているかのような見た目」と評していますが、着ている姿を想像すると確かに生命の神秘を感じられるような気がしてしまいます。
なお、現在Fendiの公式サイトでは現在赤と青のカラーバリエーションが990ドルで販売されていますが、あまり女性的な感じには見えません。そして着用している様子を見ると、そう感じるのは色に加えて巻き方が大きいことがよく分かります。

【あまりに「女性的」すぎるスカーフをFendiが発売し話題に、お値段なんと11万円】を全て見る


映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」公開延期、2019年中の公開を目指す

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もうすぐ…と待ちわびていた皆様、もうちょっと待つことになりました。詳細は以下から。

世界的に大きな反響を受けた映画「この世界の片隅に」のロング版で、2018年12月公開を予定していた「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の公開延期が発表されました。
Facebookの公式ページでは「当初の想定以上に制作に時間を要しており、本編完成までには数か月単位での期間が必要になることが判明しました」とされており、「2019年中の公開に向けてスタッフ一同、鋭意制作中」とのことです。

「この世界の片隅に」は全体の尺の都合から、原作に描かれていても映画内では示されないエピソードが多数存在していました。
偶然の出会いからすずの友達になる白木リンとの重要な会話、そしてリンとすずの夫である周作の関係、すずが軍属として訓練に向かう周作を見送る時に付けた紅など、いずれも映画の中では「実際には起こっていながらも仄めかされるに留まる」形となっていましたが、これらのシーンが「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」に盛り込まれるとされています。

【映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」公開延期、2019年中の公開を目指す】を全て見る

タトゥー裁判、大阪高裁で逆転無罪

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「タトゥーの施術は医師法違反か?」を問う裁判に高裁が逆転無罪を言い渡しました。詳細は以下から。

医師免許がないのに客にタトゥーを施したとして医師法違反の罪に問われ、大阪地裁で罰金15万円の有罪判決を言い渡された彫り師の男性の控訴審判決で、大阪高裁は11月14日、逆転無罪を言い渡しました。
被告となった増田太輝さんは2014年7月から2015年3月の間に医師免許がないのに客3人にタトゥーを施したとして、2015年8月に略式起訴されていましたが、正式裁判を求めて「タトゥーを彫る行為は、病気の治療や予防が目的の医療行為にはあたらない」と主張してきました。
大阪地裁は医師法の定める「医業」を「医師が行わなければ保健衛生上の危害を生ずるおそれがある行為」と判断し、タトゥーを彫る行為は皮膚障害を起こす危険性があり、医学的知識や技能が必要不可欠なため、医療行為に当たると認定。彫り師に医師免許を求めることは、保健衛生上の危害を防止するため合理的だとして有罪を言い渡しました。
これに対し弁護側は控訴審で、タトゥー施術は病気の治療などが目的の医療行為ではないとして改めて無罪を主張。医師免許の取得には長い時間と多額の費用がかかることから、憲法が保障する職業選択の自由や、タトゥー施術を自己表現の芸術活動とする被告の表現の自由を侵害すると訴えていました。

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【悲報】「HUNTER×HUNTER」が再び「次号よりしばらくの間休載」に、ただし次10週のネームが出来ているとの「朗報」も

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約束された幸福な10週が終わりました。詳細は以下から。

少年ジャンプの人気漫画「HUNTER×HUNTER」の再度の休載が本日発売の少年ジャンプの誌上で発表されました。
今回は43号から連載が再開されて単行本1巻分に当たる10話分が掲載されたことになるため、よく訓練された「HUNTER×HUNTER」ファンの間では今号での休載発表が既定事実として受け止められていましたが、予想に違わず休載となりました。
主要登場人物の能力名をもじってネット上ではこの連載を「刹那の10週」などと呼ぶ向きもありますが、どちらにせよこの能力の発動は一旦終焉を迎えたことになります。
なお、今週号の巻末で作者の冨樫義博が「次の10週分ネームは出来ているので体調や状況と相談しつつ原稿進めて行きます。」と書いているため、思ったほどの長期休載にはならず、比較的早めの時期に続きが読めるのではないかとの楽観論も流れています。
カキン帝国の王位継承戦が緊迫の度を増し、マフィアの抗争も物語に絡み始めました。ここからどのような展開に至るのか、そして暗黒大陸にはいつたどり着けるのか、まったく目の離せない展開が続いてゆくと思われます。
果たして桜が咲く頃には続きが読めるのでしょうか?

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ヤーマン!ジャマイカの「レゲエ音楽」がユネスコの無形文化遺産に

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朝からラガラガなニュースが飛び込んできました。詳細は以下から。

国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は11月29日、モーリシャスで開催中の政府間委員会でジャマイカ発祥のレゲエ音楽を無形文化遺産に登録しました。
10月末にユネスコの評価機関の事前審査では、登録ではなく内容の追加説明を求める「情報照会」を勧告していましたが、この日の委員会では日本も含む各国から登録を推す意見が相次ぎました。
ユネスコは登録に当たり、レゲエ音楽が「不平等や抵抗、愛、人間性の問題に関する国際的な議論に貢献している事実には、知性に訴えるものであると同時に、社会政治的、感覚的、精神的な要素が持つ原動力がはっきりと表れている」と評価しています。
ジャマイカ政府は、様々な性別や民族、宗教を超えて幅広く受け継がれてきたと訴えており、登録が決まるとジャマイカの政府関係者がレゲエ創始者の故ボブ・マーリーの代表曲のひとつ「One Love」に合わせ、歌ったり踊ったりするパフォーマンスを披露しました。
最高に素敵な動画は以下から。パフォーマンスは4:44頃からです。

せっかくですのでレゲエ音楽の素敵な動画をいくつか。こちらもボブ・マーリーの代表曲のひとつ「No Woman, No Cry」。

もうひとつ、ボブ・マーリーより「Could You Be Loved」。

こちらも伝説的なレゲエシンガー、ジミー・クリフの代表曲「Bongo Man」から「Rivers Of Babylon」へのライヴ映像です。

そしてピーター・トッシュの代表曲「legalize it」。

もちろんここに挙げたアーティスト以降、レゲエ音楽にはダンスホール・レゲエを含め多くの展開があるわけですが、その辺りはぜひこの無形文化遺産登録をきっかけにじっくり音源をディグって頂ければと思います。

【ヤーマン!ジャマイカの「レゲエ音楽」がユネスコの無形文化遺産に】を全て見る

「京都みなみ会館」が2019年夏に再始動決定

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惜しまれながら2018年3月末で閉館した京都最古の映画館、「京都みなみ会館」の再始動が告知されました。詳細は以下から。

京都で映画好きが映画を語る時に決して避けては通れない映画館、それが「京都みなみ会館」です。
◆京都みなみ会館とは?
1950年代に存在した「九条みなみ館」を前身とし、1964年に邦画の封切館として開館。当初はポルノ映画の上映館でしたが、1988年に巖本金属株式会社が買収して現在の名前に改名し、一般向けの作品を上映するようになります。
1993年からは映画上映会社RCSが番組プロデュースを手がけ、アート系の作品の上映が定着。それ以降ミニシアターブームに乗って京都の映画ファンの間に定着していきました。1スクリーンながら独自の特集上映やオールナイト上映などの企画も随時行われていました。
2010年からは京都みなみ会館の直営となりましたが、それまでの路線を踏襲。風格すら感じるレトロな建物と館内の雰囲気とエッジの効いた作品や特集のチョイスは現役で京都の映画シーンの重鎮たる面影を感じさせますが、建物の老朽化には勝てず、2018年3月末で閉館となっていました。
◆2019年夏の再始動が決定
その際、2018年秋を目処に近隣での移転再開を目指していると公式からの発表があり、心待ちにしていた映画ファンも多かったかと思われますが、この度2019年夏の再始動が告知されました。
しかも移転先は旧・京都みなみ会館の斜め前の、元銀行跡地をリノベーションした2階立ての劇場というファンにはたまらないロケーション。京都駅からは徒歩15分のため、近隣府県からのアクセスも便利です。
そしてなんと新劇場は一気に2つスクリーンが増えて3スクリーンとなります。1Fに126席の「Theater 1」、2Fに54席の「Theater 2」と30席の「Theater 3」を予定しており、より幅広いチョイスを楽しむことができそうです。
特に「Theater 1」は出来る限り「旧・みなみ会館の劇場内を再現する!」というコンセプトとなっており、旧作上映や、オールナイト上映も開催していくとのこと。
みなみ会館のしばらく前に閉鎖された旧立誠小学校の立誠シネマも「出町座」としてパワーアップして復活し、非常に活発に活動していますが、こちらもさらなる展開が期待できそうです。
京都のミニシアター、このタイミングで大きく盛り上がっていきそうですが…?

【「京都みなみ会館」が2019年夏に再始動決定】を全て見る

大の猫好きだったフレディ・マーキュリーが共に過ごした猫たちとの仲睦まじい写真

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人間の男性とも女性とも親密な関係を築いたフレディ。彼は無類の猫好きとしても広く知られています。詳細は以下から。

先日の「ボヘミアン・ラプソディ」の公開以来、フレディの最後の恋人であったジム・ハットンとの写真、そしてフレディが最も愛し、信頼した生涯の友人、メアリー・オースティンとの写真の記事が非常に広く読まれ続けています。
そんなフレディが愛したのは人間の男女だけではありませんでした。フレディは映画の中でも触れられているように、完全なる猫好きだったのです。
フレディのパーソナル・アシスタントを約10年間務め、回想録「フレディ・マーキュリー―華麗なるボヘミアン・ラプソディ」を綴ったピーター・フリーストーンによると、フレディは生涯で多くの猫を飼い、ツアーで家を留守にする時は非常にさみしがったといいます。
フレディはツアー中に自宅に電話を掛け、家族や友人たちに猫を受話器の前に呼ばせて話しかけ、その日にあった事やいかに自分が猫たちと会えず寂しいかを語ったとのこと。
1991年に発売されたフレディ存命中のクイーン最後のアルバム「イニュエンドウ」に収録されている「愛しきデライラ(Delilah)」は1987年からフレディが飼っていた三毛猫のDelilahに捧げられた楽曲として有名です。

当時はJerryという猫も同時に飼っており、フレディの最後の恋人のジム・ハットンによるとフレディは猫たちを子ども同然に可愛がっていたということです。
それ以外にフレディが飼っていたのはGoliathという小さな黒猫、Mikoという白と黒の猫、Romeoという白ととらの猫、Lillyという白と黒の猫、そしてジム・ハットンを通してやってきたオレンジと白のOscarなど。
フレディと猫たちとの心温まる瞬間の数々です。















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ポール・マッカートニー夫妻とピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが野外フェスを満喫している1976年の写真

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欧米ではその頃から野外フェスが当たり前に開催されていたという事実にハッとさせられます。詳細は以下から。

今ではフジロック・フェスティバルを筆頭に、夏のエンターテインメントのひとつとして日本でも完全に定着した野外フェス。その源流は60年代のウッドストック・フェスティバルをはじめとするヒッピーカルチャーにまで求める事ができるでしょう。
そして70年代に入り、野外フェス文化は途切れることなく広がってゆきます。BUZZAP!では70年代半ばにイタリアのミラノで開かれた「Proletariat Youth Festival」の写真をかつて紹介しましたが、イギリスでももちろんこうした野外フェスは開催されています。
1976年8月21日、ロンドンの北のネブワースで開催され、ローリング・ストーンズがヘッドライナーを努めるKnebworth Music Festivalには元ビートルズのポール・マッカートニーと妻のリンダの姿がありました。

そして彼らの隣には前年のKnebworth Music Festivalでヘッドライナーだったピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアもおり、ゆったりとした表情でたばこをくゆらせています。ポールのTシャツの柄が素敵ですね。

こちらはポール・マッカートニーとデヴィッド・ギルモアのバックステージでの様子。

ローリング・ストーンズの演奏は深夜帯で、詰めかけた25万人の観客は熱狂の渦に包まれました。そしてこの日はレーナード・スキナード、トッド・ラングレン、ホット・ツナのライヴも行われていました。
Knebworth Music Festivalの会場の様子はこんな盛り上がりでした。







野外フェスという文化が半世紀にわたり、トップアーティストらにも親しみ深いものとして継承されてきた様子が伝わるでしょうか?

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【悲報】「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」がプライムビデオでの配信終了へ

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1997年に放送され、思春期の少年少女に多大な影響を与えた「少女革命ウテナ」。放送20年となる昨年末から相次いで配信が行われていましたが、Amazonプライムビデオでの無料配信終了が決定しました。

同作は巨大な一貫校「鳳学園」を舞台に、昔自分を救ってくれた王子様にあこがれるあまり、自分も王子様になるべく男装をしている主人公・天上ウテナが「世界を革命する力」をもたらすという薔薇の花嫁・姫宮アンシーを賭けて、学内で絶大な権力を誇る生徒会の面々や「黒薔薇会」と呼ばれる謎の組織と決闘を繰り広げるという内容。
「美少女戦士セーラームーン」のシリーズディレクターや「輪るピングドラム」を手がけた幾原邦彦監督はもちろん、「忘却の旋律」「桜蘭高校ホスト部」「STAR DRIVER 輝きのタクト」「トップをねらえ2!」で知られる榎戸洋司や「ソウルイーター 」「STAR DRIVER 輝きのタクト」「文豪ストレイドッグス」監督の風山十五こと五十嵐卓哉が参加するなど、今では考えられない豪華布陣での製作となっていました。
また同時に、幾原邦彦監督の「輪るピングドラム」も無料配信終了が決定しています。こちらは1995年という阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の起きた象徴的な年を起点とし、「きっと何者にもなれないお前たち」が世界を生き抜いていこうとする物語。
東日本大震災の起きた2011年という象徴的な年に放送され、同作と震災後の日本という現実の対比がさらなる時代の変遷を照らし出すことになりました。
加えて改めて説明の必要もない大人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」や1982年に放送されたマクロスシリーズの原点である「超時空要塞マクロス」も無料配信終了が告知されています。
これらの作品は「30日以内にプライム会員特典ではなくなる作品」にカテゴリされていますが、正確に無料配信終了がいつになるのかは不明です。気になる作品は冬休みの早めの時期に視聴しておいた方がよさそうです。

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コミックマーケット96は8月9日(金)~12日(月)、C97ともども初の4日間開催で会場変更&入場用リストバンド導入(有料化)も

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東京オリンピックの影響を受け、コミケが大きく変わります。詳細は以下から。

コミックマーケット96の申込書。郵送申込は2月20日(水)までにすべての手続きを、オンライン申込は2月21日(木)までに決済、2月28日(木)までに申込全てを済ませる必要がありますが、サーバー混雑のおそれがあるため、最終日の作業は極力避けるよう呼びかけられています。

コミケ96の日程。8月9日(金)~12日(月)の4日間開催です。

ジャンルコード一覧。コミケ初となる4日目にはオリジナル雑貨や自主製作ゲームや音楽、東方、鉄道や旅行、コスプレが配置されるほか、昨今の人気を受け「名探偵コナン」がジャンルとして新設される事態に。創作少年などが3日目(日曜日)に開催される点などは変わりません。


なお、準備会がまとめたコミックマーケット96~98までの変更点によると、コミックマーケット96、97はいずれも4日間開催に。
コミックマーケット96から98までの変更点について

さらにオリンピックのため全面使用不可となる東展示棟に代わり、西展示棟と南展示棟(新設)をサークルスペース、青海展示棟(新設)を企業ブースとして使用するとのこと。
しかし南と青海を足しても東展示棟の75%程度の面積しかないため開催期間を4日間に延長し、増大する会場費や警備費などのコストをコミックマーケット96~98の冊子版カタログに入場用リストバンドを付属させること(=有料化)でまかなうとしています。
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あと数年でなくなる店?スカイツリーの足下にある古本屋「業平駅前書店」が懐かしすぎる佇まい

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大阪南部の民なら誰でも知っている「天牛堺書店」が破産するなど、たとえ新書を扱っていても厳しい古本業界。
そんな中、昔ながらのスタイルを保っている古本屋を都内で見かけました。詳細は以下から。

墨田公園(浅草側)から望む東京スカイツリー。

スカイツリーに向かって歩いて行くと、今では珍しい「古本」「古書」の看板がありました。

そばにあるのは「とうきょうスカイツリー(旧:業平橋)」駅。


再開発の名の下にあちこちで工事が行われているとうきょうスカイツリー駅周辺。

そんな中に旧駅名をそのまま使った「業平駅前書店」はあります。

店先に並んだ均一販売の本、「古本買取」の文字……ただただ懐かしい佇まいです。

店内は古書、コミック、学術書などが乱雑に置かれている、昔ながらの古本屋といったスタイル。店主にお話をうかがってみたところ、古書店の業界団体「東京古書組合」加盟店もどんどん減少しているとのこと。

大型古書店の台頭、電子書籍の普及、そもそも新書店自体も縮小……など、あまりに厳しい古本屋を取り巻く環境。もし身近にお店が残っていたら、大切にしたほうがいいかもしれません。
読者から寄せられた業平駅前書店の過去の写真。「あと数年でなくなる店」という張り紙が貼ってありました。


ちなみに業平駅前書店はAmazon.co.jpにも出品中。時代の移り変わりに対応することで、生き残りを図っています。
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同性愛関連の蔵書実に1万冊、二丁目の「ホモ本ブックカフェ オカマルト」はゲイなら一生に一度は行っておくべきお店でした

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ネットの普及に伴い雑誌媒体が衰退し、「G-men」「Badi」といった90年代創刊の新しいゲイ雑誌すら休刊してしまった昨今。
ゲイカルチャーを後世に残すことができるのか少し不安な面もある中、今までの歴史を振り返ることができる、非常に貴重なお店が二丁目にあります。詳細は以下から。

・はじめに
この企画の取材が行われたのは2018年6月末のこと。
しかし記事化しようとした矢先に「生産性」発言に端を発したLGBTをめぐる諸問題が起きてしまい、筆者の中でも心を整理する時間が欲しかったため、あえて時間を置いた今記事化しています。
・「ホモ本ブックカフェ オカマルト」を訪れてみました
昨年6月某日、カフェオカマルトを訪問することになったBuzzap!編集部員。初めての人のためにわかりやすく説明すると「ビッグス新宿ビル」を出て左折。そのままビルの壁沿いに歩いていると右側に見えてくる「第2成光ビル」が最初の目印です。
上に「DOCK」と書かれたバーの看板がある第2成光ビルと、駐車場の間を直進。

コレステロールタクヤさんのバーがありました。

ひときわ目立つ「毒」の看板を右折。

このあたりは新千鳥街と呼ばれる飲み屋街。ついにオカマルトの扉を発見しました。

「おかまとオカルトの古本屋 オカマルト」。ちょっとドキドキしつつも扉を開け、階段を上がると……

カウンターを囲む形で10席弱の椅子がある空間が。ここがオカマルトです。

13~20時にかけて営業しているオカマルト。今年でオープン3年目です。

店主のマーガレットこと小倉東さん。先日最終号が発売され、マツコ・デラックスを輩出したことなどでも知られるゲイ雑誌「バディ(1993年創刊)」の初代編集長です。

システムはメニューに掲載されています。

店内に展示された「ホモ本(同性愛について書かれた、同性愛者が書いた本、同性愛のキャラクターが登場する本など)」約500冊(蔵書数は1万冊以上)は閲覧自由。

1時間半で1ドリンク+お菓子付きの1500円(延長は1時間につき1ドリンク)の時間制を採用しています。

さっそく注文してみたところ。ホモ本を読みながら、おしゃれなティータイムを楽しむことができます。


まずは店内の様子をざっくり紹介。日本屈指のアングライベント「デパートメントH」など、各種イベントのフライヤーや情報ペーパーなどが配布されています。

これが本棚。思想、社会史、戯曲全集、ゲイ雑誌など、多様すぎるラインナップのホモ本が大量に陳列。希少な資料や高価な古本も交え、失われつつある古き良き(?)風俗、文化、歴史に触れることができます。

同性愛者として知られた哲学者、ミシェル・フーコーに関する著作も。

三島由紀夫や美輪明宏を扱った本やLGBTの子どもに寄り添うことを目指した本など、まさに多彩です。


もちろんBadiをはじめとしたゲイ雑誌も。同性愛関連の内容が収録された異性愛者向け雑誌まであるなど、ラインナップの濃密さはかなりのものです。

次の記事では具体的にどのような本が陳列されているのかを、編集部員の生まれ年に刊行されたゲイ雑誌や戦前戦後の各種歴史的資料とともにお伝えする予定。
日本における同性愛者の道のりを、当事者たちの生の声を交えて紐解いていきます。
・ホモ本ブックカフェ オカマルト(東京都新宿区新宿2-18-10 新千鳥街2F)
日曜日~水曜日 13時~20時:マーガレットの「オカマルト」
木曜日 13時~20時:ミノルの「モクマルト」
毎月第1日曜日 21時:大黒堂ミロの「ヨルマルト」
・次の記事
100年近く前の本もある「ホモ本ブックカフェ オカマルト」で生まれ年のゲイ雑誌をチェック、貴重な資料から当時を振り返ってみた | BUZZAP!(バザップ!)

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レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、ジョニー・デップの仲睦まじい90年代初頭の写真

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今や誰もが知る名優たちの四半世紀前の仲睦まじい様子です。詳細は以下から。

レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、そしてジョニー・デップ、今や映画ファンでなくとも知らない人はいないトップスターたちです。彼らの出演した名作は数え切れない程存在しますが、もちろん彼らにも若者だった時代がありました。
1990年代初頭、そんな若々しい彼らが共に写った写真です。3人の出演作でいえば「シザーハンズ」から「ギルバート・グレイプ」や「テルマ&ルイーズ」の頃といえばイメージが湧くでしょうか?





今の彼らを考えると時の流れに驚かされますが、同時にその間に彼らが築き上げて来た演技と作品の数々にも圧倒されます。

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100年近く前の本もある「ホモ本ブックカフェ オカマルト」で生まれ年のゲイ雑誌をチェック、貴重な資料から当時を振り返ってみた

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先日お届けした第1弾に続いて、ゲイ文化を振り返ることができる貴重なお店「ホモ本ブックカフェ オカマルト」の様子をお届けします。
後編では具体的にどのような本が陳列されているのかを、編集部員の生まれ年に刊行されたゲイ雑誌や戦前戦後の貴重な資料などと合わせてお伝えします。詳細は以下から。

・生まれ年のゲイシーンを振り返ってみた
事前にマーガレットこと小倉東さんにお願いし、用意してもらった筆者の生まれ年近辺のゲイ雑誌。実に今から37年前の「さぶ(1974年創刊-2002年休刊)」がありました。

グラビアや小説、イラストなど成人向けコンテンツだけでなく、当時の性風俗を知ることも。

情報発信媒体として重要な役割を担っていたことがわかります。

インターネットのない時代にゲイ雑誌が担っていたのが文通を用いた出会いの仲介。特にゲイバーなどの交流の場があまりない地方に住むゲイにとって、文通欄は非常に大きな意味を持っていました。

いかにも80年代といった文体。その時代のリアルさを感じることができます。

しかしいったいどれだけのゲイが、文通欄を介して同じ性的指向の人たちと出会い、孤独を癒やすことができたのでしょうか。

興味深いのが広告欄。当時24会館は浅草にしかなく、北欧館もオープンしたばかりでした。

中部地方を中心に、地方で存在感を発揮していた喜楽会館。

当時の時点で今と変わらない店舗展開が行われていた大番会館。「国電新宿駅」というフレーズが時代を感じさせますね……

日本初の商業ゲイ雑誌「薔薇族(1971年創刊-2004年に一度休刊)」までありました。さぶや薔薇族、The Gayなど、オカマルトが収蔵しているゲイ雑誌はかなりの数。見たい号があれば事前に依頼しておく必要がある点は要注意です。

・貴重な歴史的資料も
ちなみに薔薇族が創刊される以前、商業ベースのゲイ向けコンテンツは異性愛向け性風俗雑誌の一部に収録されていました。

1954年刊行の「風俗科学」では「暴力女給と暴力男娼について」という文章が掲載されています。

第二次世界大戦後に日本で流行したアプレゲールと呼ばれる風俗を追求した「風俗科学」。当時同性愛は既存の道徳観にとらわれない雑誌でしか取り扱われないものでした。

1970年刊行の「風俗画報」でも同様の扱いです。

しかし決してゲイ専門の出版物がなかったわけではありません。それがサンフランシスコ講和条約締結の翌年、1952年に創刊された日本初の会員制ゲイ雑誌「ADONIS(アドニス)」です。

アドニスはその名前の示すとおり、少年愛などを中心とした耽美路線の誌面。

学のある人物たちが中心となっていたことがわかる文面。精神性を重視する、プラトニックな要素も多分にありました。


筆者の目に止まったのが、宮城県・塩釜市に住む20歳会員による投稿。多感な時期に自分と同じ性的指向の人間が周りに一切いないことのつらさがどれほどのものであったか、想像に難くありません。アプリや掲示板で出会うことができるようになったとはいえ、今でも似たような境遇の人はいるのではないでしょうか。
世の常ならぬ悩みなれば、はばかる事なく打明ける事も出来ず唯一人、自分に総てをまかせ、そして安心して甘え、打明け、何事も忘れて心からお慕い出来る優しく強いお兄様にめぐり合えるのを頼みに父母と三人だけのわびしい日毎、夜毎を送っております。特に最近では自分でもどうすることも出来ない位の焦燥を感じて居ります。


理解し合える人がいることの喜びを訴える投稿が続々と寄せられています。


三島由紀夫や中井英夫、塚本邦雄などの文化人が参加していたとされるアドニス。残念ながら1962年に警察の取り締まりで廃刊となり、読者たちは「薔薇族」「さぶ」創刊まで10年以上待たされることとなりました。

アドニス会員による手記集「MEMOIRE(メモワール)」もありました。オカマルトの蔵書には舌を巻くものがあります。

ただでさえ結ばれることが少なかった同性愛者に、容赦なく襲いかかった戦争体験。

ただただ悲しい別離を経験した人たちの手記が寄せられていました。
「これで、もう二人は永遠にさよならだね」「でもいつかは逢へると思ひます。逢ひたいと思はれたら、何か一言言って下さればどんな方法を取ってでもお逢ひします」
併しこれが永遠の別離になりました。戦災が激烈になった頃、Hさんも戦火に倒れてしまはれたそうです。

中にはかなり生々しい投稿も。

・戦前の本までありました
極めつけが花房四郎著「男色考」。


異性愛者が男色についてまとめたとされる本ですが……


刊行は1928年(昭和3年)。なんと戦前です。

驚くほど古い本や、北朝鮮の性風俗についてまとめた本まであるオカマルト。




最後に、日本のゲイ文化を語る上でどうしても触れておきたい人物の記事をお届けする予定です。
・ホモ本ブックカフェ オカマルト(東京都新宿区新宿2-18-10 新千鳥街2F)
日曜日~水曜日 13時~20時:マーガレットの「オカマルト」
木曜日 13時~20時:ミノルの「モクマルト」
毎月第1日曜日 21時:大黒堂ミロの「ヨルマルト」
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【100年近く前の本もある「ホモ本ブックカフェ オカマルト」で生まれ年のゲイ雑誌をチェック、貴重な資料から当時を振り返ってみた】を全て見る

「伝説のおかま」こと東郷健の生き様を「ホモ本ブックカフェ オカマルト」で垣間見てきました

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昔のゲイ雑誌をはじめ、多岐にわたるゲイ関連の書籍を読むことができる日本唯一の「ホモ本ブックカフェ オカマルト」。
その様子を2日連続でお届けしました(前編、後編)が、最後に日本のゲイ文化を語る上で、どうしても触れておきたい人物・東郷健氏の生き様を振り返ってみることにしました。詳細は以下から。

・「伝説のおかま」東郷健とは?
まず振り返っておきたいのが、2012年に亡くなった東郷健氏のプロフィール。
SMの巨匠・団鬼六氏の出身校としても知られる関西学院大学を1955年に卒業し、第一銀行行員やガソリンスタンド・ブロイラー養鶏場経営を経て、兵庫県姫路市に当時まだ珍しかったゲイバーをオープンしたほか、1981年にはゲイ雑誌「The Gay」を創刊するなど、ゲイ産業に従事。
そのかたわらで同性愛者であることを公言し、自らが立ち上げた「雑民の会」「雑民党」を通して各種選挙に立候補するなど政治活動にも注力。まだ現代と比べて同性愛に対しての理解が薄い1971年の参院選では選挙カーから「オカマ、オカマの、東郷、健。参議院議員立候補、オカマ、オカマの東郷 健がまいりました」と叫んだエピソードもある人物です。
・オカマルトで東郷健の生き様を垣間見てきました
「ホモ本ブックカフェ オカマルト」に所蔵されていた東郷健の著書。

「セックスのみを信じなさい」という衝撃的な「著者のことば」で始まる著作「ホモの道を行く」は1971年刊行。実に48年前の本です。


「ホモという精神障害児であるこのわたし」という表現がありますが、当時の「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-II、アメリカ精神医学会発行)」では、同性愛は精神障害扱いでした。

「関西学院大学4回生の時に初の同性愛体験があった」「(同性との)恋に破れて見合い結婚」などの赤裸々すぎる自伝。今では使えない言葉のオンパレードです。


今では見ることができない検印紙が貼られていました。

著者紹介もさすがと言わざるを得ません。

オカマルトには東郷健が手がけたゲイ雑誌「ザ・ゲイ」のバックナンバーも収蔵。読みたい号がある場合、事前に店主に伝えておくことをお勧めします。

さらに東郷健直筆のメッセージも収蔵。

あまりきれいではない言葉が並びますが、何のオブラートにも包まない生の言葉を書き記すことで「人間存在そのものと性は不可分であること」を訴えているのではないか……という思いが沸き起こってきました。



同性愛が精神障害とみなされ、隠花植物のように生きることを強いられる社会で「おかまとしての自分」の存在を訴え続けることに生涯を費やしてきたように思える東郷健の生き様。
今となってはその訴え方を「かえって偏見を招きかねない」と懸念する人もいるかもしれませんが、当時の同性愛者を取り巻く社会環境を鑑みれば、その流れに抗おうとした彼の気持ちは、決して理解できないものではない気がしました。
昔のゲイ文化を知ることができる貴重な資料満載のオカマルト。過去から学んだり、自分を振り返ってみる機会もたくさんあるはずなので、是非訪れてみることをオススメします。
・ホモ本ブックカフェ オカマルト(東京都新宿区新宿2-18-10 新千鳥街2F)
日曜日~水曜日 13時~20時:マーガレットの「オカマルト」
木曜日 13時~20時:ミノルの「モクマルト」
毎月第1日曜日 21時:大黒堂ミロの「ヨルマルト」
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世界一黒い塗料「Black 3.0」が開発され「とある1名を除く」全人類に向けて発売へ

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誰でも使える世界一黒い塗料が発売されます。ただしとある1名とその関係者は購入禁止です。詳細は以下から。
◆「とある1名を除く」全人類のために世界一黒い塗料が開発される
20年に渡って独自の塗料を開発してきたイギリス人アーティストStuart Templeさんの率いる研究チームが2年間を掛けて世界で最も黒い塗料の開発に成功しました。
TempleさんらがクラウドファンディングサイトKickstarterで製品化の資金募集を開始したところ、あっという間に目標額の860%となる3000万円以上の資金を集め、製品化が決定しています。

この塗料「Black 3.0」は現在25ポンド(約3500円)のファンディングで150mlのボトル1本を獲得することができます。ただしあなたがアニッシュ・カプーアではないこと、アニッシュ・カプーアにいかなる意味でも従属していないこと、アニッシュ・カプーアの代理として購入するのではないこと、アニッシュ・カプーアの仲間ではないことが条件となっています。

◆世界一黒い塗料を巡る確執のストーリー
一体どういう事?アニッシュ・カプーアって誰?という疑問が湧き起こってくるかと思いますが、ここにはちょっとしたストーリーがあります。
BUZZAP!では2014年にイギリスの企業サリー・ナノシステムズ社がカーボンナノチューブからなる世界一黒い物質「ヴェンタブラック」を開発したことをお伝えしました。

この用途としてはカメラや望遠鏡、赤外線検知器などの不要な光を抑制することが性能向上に繋がる各種機器が想定され、兵器産業や宇宙産業からも熱い視線を送られていました。
問題は、この世界一黒い色彩を使いたいと願うアーティストも多数存在していたにも関わらず、同社はインドの世界的な現代彫刻家であるアニッシュ・カプーアさんに独占権を与えたのです。これによってカプーアさんを除いた世界中のアーティストはこの物質を自らの作品に使用する道を閉ざされてしまいました。
こうした決定を不服としたのがTempleさんらのチームで、2016年に世界一ピンクな塗料「PINK」を開発し、世界70億の人類でただひとりカプーアさんに対してのみ購入を拒否するという「意趣返し」を行いました。

これに対してカプーアさんはこの「PINK」をどこかで手に入れて塗料に中指を付けて立てた画像をInstagramに投稿するというガチの煽り行為に出ます。

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Up yours #pink

Anish Kapoorさん(@dirty_corner)がシェアした投稿 – 2016年12月月23日午前2時32分PST


これに再度ブチ切れたTempleさんらのチームが作り上げらのが今回の「Black 3.0」ということになります。なお、通常の黒い塗料では光の吸収率は95~98%ですが、「Black 3.0」では98~99%を吸収し、既存の黒色塗料の中では最も黒いということになります。

なおヴェンタブラックは工業用で99.96%を吸収するため、残念ながらヴェンタブラックを超えてはいません。ただし「Black 3.0」は水溶性で扱いも通常の塗料と同じで非常に簡単。ヴェンタブラックのように、使用に当たって特別な設備や取り扱い知識は必要ありません。

値段も上記のように150mlで3500円前後と普通のアーティストでも問題なく手の届く金額となっており、アニッシュ・カプーアさん以外であれば誰でも自由に使えるため、自らの作品にこの上ない黒を使いたいという人には非常に魅力的なものになっています。
なんとも大人げない争いのようにも見えましたが、結果的に世界一ピンクな塗料と世界一黒い塗料が開発されたという功績を考えれば、結果オーライということなのでしょうか?

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スクショはNGだけど「漫画村」はOK、海賊版対策のダウンロード違法化が迷走

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このまま法改正となれば、誰も望まない誤爆の嵐が発生しそうな予感です。詳細は以下から。

「漫画村」に代表されるインターネット上の漫画などのコンテンツの海賊版対策を話し合ってきた文化審議会の小委員会がまとめた報告書に対し、当の漫画家らを筆頭に多くの批判の声が上がっています。
◆海賊版対策のDL違法化を強行へ
1月25日に文化審議会著作権分科会の法制・基本問題小委員会が開催されましたが、刑事罰の対象範囲をもっと絞り込むべきだと反対意見が続出。日程的な余裕がないとして小委員会での議論は打ち切りになりました。
文化庁は通常国会に著作権法の改正案の提出を強行する方針を崩しておらず、2月13日には権利者の許可なくインターネット上にある漫画や写真、論文などあらゆるコンテンツについて、著作権を侵害していると知りながらダウンロードすることを全面的に違法とする方針が文化審議会著作権分科会で了承されました。
ネット上のコンテンツに関しては、2009年の法改正で音楽と映像に限って違法にアップロードされたことを知りながらダウンロードすることが違法化されています。
今回の法改正は「漫画村」などの漫画の海賊版サイトへの対策を求める声に応じたものでしたが、漫画などの画像だけでなく小説や雑誌、写真、論文、コンピュータープログラムといったネット上に存在するあらゆるコンテンツにまで拡大されることになりました。
◆「コピペ」や「スクショ」も場合によっては違法に
対象となるのは違法DLサイトだけではありません。個人ブログやツイッターの画面であっても、権利者の許可のないアニメの絵やイラスト、写真などのコンテンツが含まれていればダウンロードは違法となります。
また、ブログやツイートに載せられた歌の歌詞や小説の一節などを端末内でコピーして張り付ける「コピー&ペースト」も禁止となります。
パソコンやスマートフォンなどの端末で画面を撮影して保存する「スクリーンショット」は今や特別珍しい機能ではありませんが、撮影対象が著作権を侵害していれば違法ダウンロードに含まれてしまいます。

これらは著作権侵害だと知っていた場合に限って違法となるとされていますが、ネット上の各コンテンツが著作権を侵害しているかどうかを全て完全に判別する事は不可能に近く、「ネットが萎縮する」との指摘も。
またDLした人が「著作権侵害の違法コンテンツだと知らなかった」と主張した場合、本人が「違法だと知っていた」事を証明する事は極めて困難で、実効性も疑問視されている他、捜査当局が行っているとされる「自白の強要」や「別件逮捕」のためにこの法律が濫用される可能性も危険視されています。
なお刑事罰の対象範囲については、小委員会で反対意見が相次いだことから、海賊版サイトからのダウンロード、原作をそのまま丸ごと複製する場合、権利者に実害がある場合、反復継続して繰り返す行為などに要件を絞り込むとのこと。
◆しかし「漫画村」は規制できません
ですが、この法改正には最も問題とされた「漫画村」タイプの海賊版サイトを違法化できないという決定的な穴があります。文化庁がこの問題にパブリックコメントを求めた際の参考資料「『ダウンロード違法化の対象範囲の見直し』に関する留意事項」を見てみると、資料の冒頭に驚くべき記述が。
〈ダウンロード違法化の効果について〉
ダウンロード違法化に関して、「ストリーミング型(オンラインリーディング型)の海賊版サイトの視聴・閲覧が違法にならないため、政策的に効果がない」という主張がありますが、ダウンロード型の海賊版サイト等も多数存在しており、それらのサイトによる被害の拡大を防止するための措置として一定の効果が見込めるものです。
つまりは漫画村のようなストリーミング型とされるタイプの海賊版サイトに対して無力である事が、法改正を始める時点で判明していたということになります。
最も問題視されていたタイプの海賊版サイトを野放しにしたままで、ネット上の全コンテンツのダウンロードやコピペ、スクショまでもに網を掛ける方針は「やってる感」の演出と批判されても致し方ありません。
下手をすればネット全体が巨大な地雷原と化してしまう可能性もありますが、日本のネット文化はどうなってしまうのでしょうか?

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国際卓球連盟の作った「卓球のピクトグラム」、盛大に誤解を招き赤面する人が続出

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瀧のあんなニュースがあった日に卓球もかよ…というファンの悲鳴が聞えてきそうです。詳細は以下から。

汚染水問題から新国立競技場問題、ブラックボランティアに買収疑惑までありとあらゆる物議を醸し続けてきた東京オリンピックも開幕まであと500日を切りました。
そんな記念すべき日に国際卓球連盟の作った卓球のピクトグラムが多くの人の誤解を招いて話題になっています。そのピクトグラムは以下のもの。

拡大して見てみましょう。

これが何に見えるかというと…どうやらこういうことのようです。

あらかじめ「卓球のピクトグラム」と公式に言われた上ですらこれだけ誤解する人がいる事を考えると、これは近年稀に見る本当の意味での「誤解を招く」表現ということに。
このツイートは7000回以上リツイートされて5600を超えるいいね!を獲得しており、「私の心が汚れていることが分かった…」など、ピクトグラムを見つめる自分自身への気付きを得た人も少なくないようです。
あなたにはこのピクトグラム、ちゃんと卓球をしている選手に見えましたか?

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【映像あり】高校の演劇部が映画「エイリアン」をとんでもないクオリティで舞台化

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実現不可能と誰もが思っていたあの「エイリアン」の舞台化です。詳細は以下から。

リドリー・スコット監督の不朽の名作「エイリアン」。息詰まるストーリーと張り詰める緊張感、そして巨匠H・R・ギーガーがデザインした一度見たら決して忘れられないエイリアン。
現代でも多くのファンを持ち、多数の続編やスピンオフ、メディアミックス、関連商品などが作られ続ける人気作品ですが、この度高校の演劇部がこの作品を舞台化してしまいました。
舞台化を行ったのはアメリカ合衆国ニュージャージー州のノースバーゲン高校演劇部。なによりまず自らの演劇の題材に「エイリアン」を選ぶという選択にまず驚愕させられます。
演劇部は使用する大道具や小道具を廃材や廃品のリサイクルで作成している他、以下のようなトレイラームービーも作成するなど、非常に意欲的。

先週末にこの演劇は公開されたのですが、現場の写真や動画を見るに高校演劇部とは到底思えないクオリティです。

誰もが知るフェイスハガーのあのシーン。

エイリアンが動いています。興奮する観客の様子が手に取るように分かります。

この若さでこの意欲とクオリティは実に将来が楽しみ。彼らのうち何人かは映画界や演劇界に入り、いつかとんでもない作品で私たちを楽しませてくれるのかも知れません。

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五十嵐大介「海獣の子供」アニメ映画予告編が解禁、公開は6月7日

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映像化が困難と言われてきた五十嵐大介の長編マンガがアニメ映画化。予告編が公開されました。詳細は以下から。

圧倒的な画力による緻密な描写と独特な世界観、哲学的な物語展開などでデビュー時から熱狂的なファンを持つ漫画家、五十嵐大介。
かつて自身が農家を営み自給自足の生活をしていた時期の実体験を元にした「リトル・フォレスト」が森淳一監督・橋本愛主演で映画化されたことがありますが、アニメ映画化は今作が初となります。
「海獣の子供」は、五十嵐大介の同名作品を原作とする海洋ファンタジー。芦田愛菜が主人公の琉花を演じ、石橋陽彩、窪塚愛流、稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹、富司純子らが出演することが既に発表されていました。

「海で起きるほとんどの事は、誰にも気づかれない」という意味深なコピーと共に始まる予告編は、主人公の少女・琉花とジュゴンに育てられたふたりの少年「海」と「空」の出会いを巡るシーンから、圧倒的な映像美で表現されるザトウクジラや海のシーンに。

制作は映画「鉄コン筋クリート」で知られるSTUDIO4℃。映像の美しさはもちろん、神秘性と哲学性が入り交じるストーリーをどのような物語として表現するかなど、非常に期待が高まるところ。
また音楽は久石譲が担当しており、
この映画の面白さは、ストーリーとして予測出来ないところにあります。哲学的であるとも言えます。
全編を通してミニマル・ミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをしたと思います。
宇宙の記憶の息遣い、生命の躍動感など観る人のイマジネーションを駆り立てる作品です。
音楽と映像によって観る人の感覚が開放されて楽しめることを期待します。
久石 譲
(NEWS|アニメーション映画「海獣の子供」公式サイトより引用)
という極めて楽しみなコメントを出しています。
なお、映画の公開は2019年6月7日となっています。

【五十嵐大介「海獣の子供」アニメ映画予告編が解禁、公開は6月7日】を全て見る

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