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少年ジャンプ+の最新読切「歯医者さん、あタってます!」、完成された超展開が話題に

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ぱっと見では近年の少年マンガにありがちなお色気路線にしか見えませんが…。詳細は以下から。

日本一売れている少年漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」の電子書籍版である「少年ジャンプ+」に掲載されたマンガが話題になっています。
これは10月5日掲載の読み切りマンガ「歯医者さん、あタってます!」という作品。ツイッター上ではトレンドの2位に「歯医者さん」4位に「少年ジャンプ」がランクインしている事が分かります。

表紙を見るとセクシーな歯科医とイケメンな極道の物語に見え、「密室で繰り広げられるイケない?関係!!」というどこかで何百回も見たようなコピーからは量産型お色気マンガの香りがプンプンと立ちこめますが…。

性的指向やある種の趣味にも絡むデリケートなテーマを扱いつつ、ここまでエッジの効いたギャグと展開を披露した上に、オチに至るまで何も否定しないという神展開でした。
作者の山崎将さんは同名義で他の作品がヒットしないためこの作品がデビュー作の可能性もありますが、絵柄、構成、ギャグのキレっぷりがハンパではないため、別名義で活動していたのではないかとの憶測もあります。

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百田尚樹の「夏の騎士」をヨイショして1万円!新潮社の攻めすぎたキャンペーンが半日経たずに中止

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昨年日本列島を熱狂させたオルトライト(Alt-right)ノベル「日本国紀」の作者であり、各種の暴言やヘイトスピーチで物議を醸してきた現在は無職の百田尚樹さん。
そんな百田尚樹さんの引退前の小説「夏の騎士」をほめちぎる読書感想文を新潮社が大募集して話題になっています。詳細は以下から。

これは新潮社のツイッターアカウントをフォローした上で「#夏の騎士ヨイショ感想文」のハッシュタグを付けて感想をツイートすると、百田さんを気持ちよくさせた20名にネットで使える図書カード1万円分が贈呈されるというもの。

(魚拓)
小説の出版元が内容を指定した読書感想文を募集し、しかもそれが作品をヨイショして作者を気持ちよくさせる内容に限定というのは出版史上でも空前絶後と思われるもの。
もはや読書感想文ではなく宣伝コピーなのではないかという疑問も湧き起こってきそうですが、新潮社は丁寧に感想文の例まで提示してくれています。

(魚拓)
「いよっ!社長!男前!!」級のド直球ヨイショに赤面しそうになりますが、新潮社がこの手のヨイショが百田さんの好みだと考えていることがよく分かります。
次の例は画像でのヨイショ。コアなファンが観賞用・保存用・布教用に3つ買うことくらいは考えられますが、20万円分はもはや仕入れレベル。

(魚拓)
そして3つ目はダジャレでヨイショ。これが出版社の公式ツイッターの中の人のダジャレと考えるとなかなかに感慨深いものがあります。

(魚拓)
なお、ここには例の3/4と書かれていますが4つめの例は存在すらしていません。
裸で金ピカの百田さんが小説と図書カードを掲げる宣伝画像も含め、壮大なギャグにも見えるこの企画。言うまでもなく「#夏の騎士ヨイショ感想文」のハッシュタグでは大喜利がスタートして大盛り上がりになっています。

なお、数日前には本人了解のもとでずいぶんとチャレンジングな広告も作っていました。

(魚拓)
例を見るに読んでいなくても図書カード1万円分を手に入れる事ができそうなため、ワンチャン狙いしてみてもよさそうです。
【追記】
大きな反響をえていたはずが、新潮社は半日も経たずに中止を決定しました。図書カードを狙って力作の大喜利を投稿した読書人には悲報としか言いようのない残念な結果となってしまいました。

(魚拓)

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【コラム】「ジョーカー」という、あなたや私の物語【ネタバレ注意】

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「バットマン」のヴィラン(悪役)だったジョーカーを主人公とし、その誕生を描いた映画「ジョーカー」が公開から2週連続での興行トップを記録した。
アメリカ合衆国での上映ではその内容から警備体制が増強され、現実社会への影響を懸念する声が鑑賞者からも上がっている。いったいこの映画「ジョーカー」の中で、ジョーカーは何者として描かれたのだろうか。読み解いてみる。

【これより完全なネタバレを含みます】

◆現代社会の合わせ鏡となる舞台と主人公
「ジョーカー」を見終わった時、これが自分の物語だと感じた人はどれくらいいるだろうか。
まず舞台となるゴッサムシティは貧富の差が激しく、ゴミ収集がストでストップしてゴミと悪臭が溢れている。現代アメリカをはじめとする新自由主義的な社会構造を象徴する光景だ。
ホアキン・フェニックス演じる主人公のアーサーは貧しい母子家庭に育ち、コメディアンを目指しながら毎日ピエロとして各所に派遣されては日銭を稼いでいる。
アーサーは何の脈絡もなく笑い出してしまう精神的な持病を持ち、入院歴もある。社会福祉事務所で毎週面談を受け、薬も処方されている。現代日本ではいわゆる「底辺」や「貧困層」と呼ばれるタイプの人間だ。
若者に暴力を振るわれ、持病を奇異な目で見られ、それでも見果てぬ夢を胸になんとか前に進もうとするが、アーサーは同僚からもらった銃に絡む失態で遂に失職し、心折れてしまう。
こうした舞台設定やアーサーの境遇、そして序盤のエピソードに自分の境遇を重ね合わせる事のできる層は少なくない。むしろこの20年で徐々に増加しているだろう。
◆「義賊」としてのジョーカー
そんな失意の中、地下鉄車内で女性に嫌がらせをするエリートビジネスマンの3人組を行き掛かりで射殺した瞬間から、アーサーは変わり始める。そしてその殺人は、格差社会の中で富を独占するエリート層への反発から人々の間で英雄視されることになる。
この事件をきっかけにジョーカー(この時点ではピエロの面を被った私刑人)はロビン・フッドや怪傑ゾロ、ビリー・ザ・キッドのような義賊としての性格を帯び始めるのだ。
アーサーは殺人の後に汚れた公衆便所の中で法悦の表情で踊る。縛られていた何かが解き放たれていることを観客はホアキン・フェニックスの演技から痛いほどに感じ取る。その後アーサーはピエロの事務所を飛び出すが、光の中へと駆け出していく後ろ姿には晴々しさすら感じられる。
アーサーはそれから自分を虐待して騙した母親を殺し、銃を渡して最後には陥れようとした同僚を殺し、自分を笑いものにしたコメディショーの人気司会者を殺す。当然、法的にも道徳的にも許されない行動だ。
それでもアーサーが義賊としてのイメージを損なわないのは、彼が純粋悪の権化としてではなく、あくまで自分を虐げる者への反逆者として描かれているからだ。
それはアーサーが殺さなかった者が誰かを見てみると分かる。同僚を射殺した際、同行していたアーサーに同情的だった小人症の別の同僚を見逃すどころか、積極的に逃亡に手を貸している。
さらに、自分が妄想の中でガールフレンドだと思っていた黒人女性とその娘を殺すこともない。なぜなら彼女はアーサーを虐げていないから。あのシーンでアーサーが親子を殺害するかもしれないと息を呑んだ観客も多かったのではないだろうか。
アーサーは殺害する対象を明確に限定することで、「ダークナイト」でヒース・レジャーが演じた悪意と狂気の塊のジョーカーとは別の存在であることを強烈に示している。
この性質はジョーカーに触発された暴動の群衆にも受け継がれる。作中でエリート層の象徴たるウェイン夫妻が殺害された時、一緒にいた後のバットマンである幼いブルース・ウェインだけが見逃されたのは、単なる物語上の整合性のためだけではない。
ジョーカーに「弱きを助け強きをくじく」義賊としての性質が揺るぎなく示されているからこそ、観客はジョーカーに共感し、彼の生々しい殺人にすら感情移入し、カタルシスを得ることができる。
こうして、ラスト直前でピエロの面の暴徒の大歓声の前で壊れたパトカーのボンネットの上に立つジョーカーの姿をキリストの復活とだぶらせる(貧しい人々は、幸いである)見方がこの上ない説得力を持つ事になる。
貧しい人々にとって義賊たるジョーカーは自らの求めた価値の体現者であり、それを行動で示した英雄となる。ピエロの面という予め与えられた匿名性は彼らをもうひとりのジョーカーへと変貌させる。
この映画「ジョーカー」の中で生まれたジョーカーはAnonymousがそうだったように、匿名性の中で法すらも超越してエリート層に反逆を行うアイコンであり、そのアイコンの象徴を模倣することで自らが同一化できるミームであった。
一度生み出されたミームは、例え生み出したアーサーが死んだとしても簡単に消えることはない。それは1940年に生まれたジョーカーというヴィランがジャック・ニコルソンやヒース・レジャーらの手によって何度も、少しずつ形を変えながら生き続けていることとパラレルだ。
マレーを殺害し、ピエロの面の暴徒たちの暴れ回るゴッサムシティをパトカーの中から見つめるジョーカーの表情は、この上なく満ち足りているように見える。これは成し遂げた者の表情だ。
ジョーカーというミームが生まれ、既に野に放たれた。もうこれを誰も消すことはできないとジョーカーが知っているからこその表情だ。
だからこ「そジョーカー」はホアキン・フェニックス演じるアーサーの物語でありながら、あなたや私の物語でもあり得るのだ。それこそが、アメリカ合衆国で警察や軍隊がこの映画を警戒した理由でもある。
◆トリックスターの誕生としての「ジョーカー」
別の観点からは、この「ジョーカー」は神話的なトリックスターの誕生の物語とも言える。アーサーの職業である「道化」はトリックスター性そのものと呼べる存在であり、また「笑い」自体がそもそも階級や序列を無化する行為となる。
「笑い」によって笑われるのは伝統的に強者、権力者だ。古来喜劇の中で王や聖職者が笑いの対象とされてきたことは改めて指摘するまでもない。
道化が喜劇への登壇を願って紆余曲折の末に実現し、メインストリームのコメディショーをぶっ壊して大喝采を浴びると考えれば、これはトリックスター誕生のサクセスストーリーとして読むこともできる。
アーサーがウェイン氏の息子であるという可能性が作中で示唆されながら、ウェイン氏の否定と母親のカルテによってその事実が否定されるという部分も非常に示唆的だ。
「王の息子(そして後のバットマンの兄)」という象徴的な地位を剥奪されたアーサーは、母の写真に書かれたウェイン氏のものと思われる愛の言葉を見つけるが、その写真をあっさりと捨ててしまう。
既にその象徴的な地位は、ジョーカーというトリックスターとして覚醒しつつあるアーサーからは無用の「設定」でしかなくなっているのだ。軽やかに舞い、縦横無尽に駆け巡るトリックスターにそうしたしがらみが不要である事をアーサーは既に知っている。
そして、この誰でもないトリックスターとして覚醒することで、この物語はまた別の観点から「王の息子でもバットマンの兄でもないあなたや私の物語」としても機能するようになる。
◆確信犯的に織り込まれた仕掛け
これらの重層的で巧妙な仕掛けは、もちろんトッド・フィリップス監督が確信犯的に作品に織り込んだものだろう。監督もホアキン・フェニックスも鑑賞者がどのようにも解釈できる余地を残したことを指摘し、どれが「正解」かには答えないと明言している。
つまり、鑑賞者が「ジョーカー」を「あなたや私の物語」として受け取ることをこの作品は否定しないのだ。だからこそ殺人や暴力、テロリズムの賞賛という批判を受け、警戒されることになっている。
既に「ジョーカー」の多くの解釈や考察がネット上には溢れているが、その中にはブルースとの年齢差から、アーサーはバットマンシリーズのジョーカーではなく、本物のジョーカーを生み出す「ジョーカーというミーム」の産みの親であるというものがある。
これは不特定多数のジョーカーの存在を許容する解釈であり、多数のジョーカーの中にバットマンと渡り合う本物のジョーカーがいるという世界観を支持する。
また、ラストシーンの病院で面談を受けているジョーカーだけが本物のジョーカーであり、そこに至るアーサーの物語は全てジョーカーの妄想(もしくはジョーク)であるとするものもある。
この場合、彼の扇動的で危険な妄想(もしくはジョーク)が向けられている対象はスクリーンを見つめる鑑賞者ということになり、「本物のジョーカーが映画を通し、直接現実世界の鑑賞者を煽動する」というなんともジョーカーな構図が生まれる。トリックスターの面目躍如である。
さて、もうじきハロウィンが訪れるが、今年は街にピエロの面やジョーカーの仮装をした「何者でもない人々」が溢れかえることになるのだろうか?
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【訃報】「失踪日記」の作者、吾妻ひでおさんが死去

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漫画家の吾妻ひでおさんが死去しました。詳細は以下から。

自らの失踪のエピソードを綴った「失踪日記」で知られる漫画家の吾妻ひでおさんが10月13日未明に食道がんのため、東京都内の病院で死去していたことが明らかになりました。享年69歳でした。

「失踪日記」は1980年代末から90年代初頭に掛けて2度に渡る自らの失踪に関するエピソードを綴った漫画。うつ病やアルコール依存症や自殺未遂、ホームレス生活から配管工として働いた日々などが描かれており、大きな話題となって30万部を売り上げました。
同作は平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門など多数の賞を受賞し、代表作となっています。
なお、70年代には大友克洋、いしかわじゅんとともに、SFマンガのニューウェーブ御三家と呼ばれた他、79年にはコミケで日本初のロリコン同人誌を販売するなど、その後のロリコンブームを巻き起こしたとの評価も。

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前代未聞のハウツー本「獣人の描き方」がAmazonランキング上位に、太めのケモノやドラゴン、海洋生物までカバー

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「主役としてのケモノ」を描けるという、今までにないジャンルのハウツー本が驚くほどの反響となっています。詳細は以下から。

大手通販サイト「Amazon.co.jp」によると、11月20日に「獣人の描き方」という本が発売されるそうです。

この本は獣人のイラストを描けるようになるよう、骨格レベルから解説する異色のハウツー本。

犬や猫といった身近な生き物をベースにした獣人を描く際に留意すべきポイント(マズルなど)を含め、描き方を解説しています。


また、犬獣人や猫獣人以外にも鳥人や竜人、海洋獣人まで30種類をカバー。コラムでは「各種族の赤ちゃん」「太めのケモノ」にまで触れられるなど、こだわりはかなりのものです。
・犬獣人
シェパード、柴犬、ゴールデンレトリバー、オオカミ、キツネ
・猫獣人
ニホンネコ、シャム猫、ブリティッシュショートヘア、トラ、ライオン
・有蹄獣人
ヤギ、ザーネン、ベゾアール、ヒツジ、ウシ
・鳥人
ワシ、タカ、ミミズク、インコ、カラス
・海洋獣人ほか
シャチ、イルカ、クジラ、サメ、ワニ
・竜人
ドラゴン、和龍、ワイバーン、獣竜、リザードマン
かなり異色のハウツー本となった「獣人の描き方」。Amazon.co.jpでは2019年11月1日19:00現在、アート・建築・デザイン分野で売れ筋2位に。本全体でも60位にランクインしており、ケモノコンテンツの需要を強さを見せつけています。

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あの流行をもう一度…1970年代を彩った「ベルボトム」というスタイル

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ヒッピームーブメントの象徴のひとつだったベルボトム。いつかまたリバイバルする日が来るのでしょうか?

膝下の生地が広がり、ベルのようなシェイプであることから名付けられたベルボトム。1960年代に北米とヨーロッパで空前の大ブームとなりました。
当時はデニム地で作られることが多く、ふくらはぎから広がり初めて底の直径は最大で46cm程度。主にキューバンヒールや木靴、チェルシーブーツと合わせて履かれていました。
1970年代にはベルボトムというスタイルはメインストリームの流行となり、布地が広がり始めるのも膝下からとなり、底の直径は最大で66cmにまで広がっていきます。生地もデニムに加えて明るいコットンやサテン、ポリエステルなど多岐に渡るようになっていきました。
そんなベルボトムの大成期、人々はどのようにこのスタイルを楽しんでいたのでしょうか。まずはソロでばっちり決めた写真から。


愛車の前で。何とも様になります。





家族や仲間たちと一緒に。







女性もベルボトムを楽しんでいます。カップルでおそろいもいいですね。





デニム以外の生地だとこんな感じに。



最近ではブーツカットすら見なくなってしまいましたが、いつしか再びベルボトムのリバイバルはあるのでしょうか?首を長くして待つしかなさそうですが…。

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水中写真から水の質感を取り除くアルゴリズム「Sea-thru」が開発される

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このアルゴリズムを適用するとまるで地上で見るような色彩の水中写真を撮れるようになります。詳細は以下から。

シュノーケリングやスクーバダイビングで見る水の中の世界は地上の世界とは大きく違います。それはもちろん水の存在があるから。
水には浮力があるため身体は浮き、泳ぐことができますが、その水は光の屈折率を変え、独特の視覚効果をもたらします。
海洋写真家でマサチューセッツ工科大学の技術者でもあるDerya Akkaynakさんとハイファ大学のTali Treibitzさんは「Sea-thru」というアルゴリズムを開発。これによってまるで「水がない」ような水中写真を撮影することが可能となりました。


Sea-thruでは水中に光が入る際の変色や後方散乱を取り除くことで、地上で撮影した写真と同じような質感や色味で撮影することができます。

アルゴリズムのトレーニングの際には珊瑚礁の傍にカラーチャートを置き、15mほど離れたところからゆっくり近づきながら撮影して水の影響を学習させました。トレーニング後は最早カラーチャートは不要で、水中の自然光による複数枚の画像があればよいとのこと。

水中写真には独特の良さがありますが、科学的な調査や設備のメンテナンスなど、有用なシーンはかなり多そうです。それに魚が空を飛んでいるような写真というのもなかなか楽しそうでもあります。

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合わせ鏡で異世界への無限回廊を開いてしまったインスタレーション作品


【コラム】「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が描き出したいくつもの片隅のこと

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クラウドファンディングから始まり、大勢の口コミによって社会現象となり、世界に羽ばたいた映画「この世界の片隅に」から3年。前作の2時間では描ききれなかったさらにいくつもの片隅を39分間に渡って描き足して作られたのが本作だ。
本作では何が描かれ、それによってこの作品はどのように変化し、広がり、深まったのかを考えてみよう。

【以下、本作のネタバレを含みます】

◆「この世界の片隅に」とは
「この世界の片隅に」がどれほど凄い作品であるか。これまでも前作を見た多くの人々が熱く語ってきた。今や戦争を扱った作品として「火垂るの墓」や「はだしのゲン」と並び称される程にまで知れ渡っている以上、敢えてその評価に深く踏み込むことはするまい。
ひとつ言うならば、「この世界の片隅に」はいわゆる「戦争映画」や「反戦映画」とは違うアプローチを取った作品だ。あくまで北條すずという「呉に嫁いだ若い主婦の日常生活」として物語は展開する。
ただしすずは大正14年(1925年)に広島の江波に生まれて昭和19年(1944年)に日本最大の軍港である呉に嫁いだため、その日常生活は第二次世界大戦の影響を強く受けることになる。
そのようにあくまでミクロの視点から、特にすずという「絵を描くのが好き」で「ようぼーっとしとる」ユニークな女性の目から見た世界という視座から「第二次世界大戦中の日常生活」を描くことで、この作品は「戦争の中での生活」に留まらず「生活の中に入り込む戦争」を浮き彫りにすることとなった。
◆すずの目から離れた片隅たち
そして、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が描き出したのは、あくまですずという存在を主軸にしながらもより拡張された世界だ。前作ではすずの視点から外れたシーンは極めて少なかった。
挙げるならばB29が戦艦大和の位置を捉えるシーン、行方不明になっていた義父の円太郎が見つかって義姉の径子が病院へと走るシーン、そして終戦後の描写で資料を焼却する円太郎の場面だろうか。
本作ではすず以外の登場人物が主として動いたり、心情が描かれる場面が増えている。子供時代の荒れて暴れている哲の描写、嫁ぎ先に戻ろうとする径子のつぶやき、夜の小林夫妻の会話、工廠での円太郎の仕事、広島帰りでゆっくりと歩く知多さん。どれも極めて重要な場面だ。
これらの場面は「この世界の片隅に」で描かれた世界を押し広げる。すずの目から離れ、世界の片隅の角をひとつ曲がった先を見せてくれる。それはすずが嗅いだカレー粉のように、ほんの少しでも世界の味わいを大きく変えるスパイスとなっている。
◆すずと対置される女性たち
「この世界の片隅に」にはすずと対置される女性たちが3人登場している。妹のすみ、義姉の径子、そして遊女のリンだ。彼女らはいずれもすずが「選ばんかった道」の先にいる人物である。
もちろんすずが主体的にそうした選択をしなかったというわけではなく、あり得た世界線のひとつという意味だ。
すみは1歳違いで、広島で女子挺身隊として動員されている。これは「すずが嫁がなかった」場合に進んだ道の先の存在だ。同時にすずが出戻りして広島に帰った場合に歩む道でもある。
径子は10歳ほど年上ではあるが、主体的に自らの未来を切り開く極めて現代的な女性として描かれる(強く家父長制を重んじているのは家柄や時代性か)。他人の言いなりで知らない家に嫁に来たすずとは対極的な存在である。
リンはほぼ同い年で、貧困故に売られた子供だ。遊郭に拾われて遊女となった彼女の境遇は(本作中のリンの台詞からも分かるように)この時代では特殊なものではなかった。もしすずが生まれた環境が少し違えばそうなっていたかもしれない存在だ。
彼女らはすずがそうであったように、それぞれの形で戦争の影響を受ける。すみは母親を探して被曝し、原爆症を発症する。径子は建物疎開で店を無くし、息子を嫁ぎ先に跡取りとして取られた上に娘を空襲で亡くす。リンは空襲で行方不明となり、死亡したと思われる。
彼女らの人生がすずの人生と響き合うことで「この世界の片隅に」は重層的な物語になっていくが、前作では大幅にカットされ、本作で深く描かれたのがリンの存在とすず、及び夫の周作との関係である。
◆あてがわれた「代用品」としてのすず
戦中に嫁入りをした高齢女性が前作を鑑賞した感想として、「すずさんはいいところに嫁に行った。自分はもっと酷い奴隷のような扱いを受けてきた」というものをいくつかSNS上などで目にした。
確かに前作ではすずは義姉の径子にはいびられたものの、夫や義理の両親からは暖かく迎えられる。その理由が本作ではしっかりと描かれている。
家を継ぐべき息子の周作が遊女のリンに同情して身請けしようとし、家族親族からの反対の末に条件として提示したのが「浦野すず」という女性を探し出すことだった。
そして北條家が体面や世間体を守るために難儀して見つけ出したのがすずであり、すずは海軍一家の次期家長に妻として捧げられた「供物」と言うこともできるだろう。
もちろん当時は嫁入りした女性はすべからく跡継ぎの男児を産み、また嫁入り先の家事全般を取り仕切ることを期待されており、それができなければ実家に返されることをすずもリンに語っている。
そうした状況下でなかなか世継ぎを産めず、後には右手を失ったすずがそれでも北條家に受け入れられた背景にはこういった経緯が存在している。
◆描かれたリンとのエピソード
だが本作では、いくつかの偶然から周作がリンの事を想い、過去に通じていたことをすずは知ることになる。
同じ「広島の海の方」出身で近い言葉で話し、北條家という嫁ぎ先から切り離された場所で会う、すずが「友達」と呼べる女性がリンだ。
慣れない嫁ぎ先で重責を負う中で出会い、友達であると思える女性の事を自分の夫が想っていた。その女性と結ばれなかったから自分が今ここにいる。すずは自らをリンと比べて「何もかなわん気がする」と感じてしまう。
「この世界の片隅に」はすずが居場所を見つける物語でもあったが、本作ではひとりの女性の成長だけでなく、より人間関係の中での心の揺れ動きに焦点が移っている。
その意味で本作は恋愛映画の色彩を強めており、すずとリンという魅力的なふたりの関係はより複雑に、秘密を抱えたものとして描かれる。そして戦争や家庭といった「社会」の外で出会ったはずのリンもやはり社会に翻弄される存在なのだ。
そのやり取りの中でリンもすずが「いいお客さん」だった周作の妻であることを知ることになる。すずに渡された茶碗の意味。息を呑む程に美しい桜の木の上での対話。リンの内面ははっきりとは描かれないものの、夫の名を口にするすずにしばし沈黙するリンは何を思っていたのだろうか。
そしてすずが「何もかなわん気がする」と感じたリンから見れば、すずは自分にないものを山ほど持っている。文字を読むことができ、絵を描くことができる。広島には家族があり、リンにとって「いいお客さん」だった軍人の妻の座もある。
この辺りのすずとリンの想いは簡単に言語化できるものではない。周作と哲というふたりの男性と関わり、その中で自分の心を確かめていくすず。北條家の嫁として、海兵団での訓練に夫を送り出す時に付けた「テルさんの紅」の真の意味は本作でようやく明らかにされる。
◆そして戦争の牙は突き刺さる
夫の周作を送り出した昭和20年5月。その時には既に義父は工廠への空襲で行方が分からなくなっている。何度も空襲があり、戦争はすずの間近にまで近寄ってきている。
戦時中ながら持ち前の気質で生活を続けてきたすずに戦争が食らいつくのはその1ヶ月後の事だ。空襲の後に時限爆弾で右手と姪の晴美を失い、その後の空襲で家には焼夷弾が落ち、呉の街は焼け野原になる。原爆が広島に落ち、終戦を迎える。「呉に嫁いだ若い主婦の日常生活」が無残なまでに戦争に打ち砕かれたのだ。
だが、ここで物語最大のどんでん返しがある。哲が「この世界で最後までまともであってくれ」と願ったすずは「そんとな暴力に屈するもんかね」と「何でも使って暮らし続ける、それがうちらの戦い」と語り、玉音放送を聞いて負けを認めた日本に怒りをぶちまける「軍人の妻」となっていた。
その後、街から太極旗が掲げられるのを見て「暴力に屈しなければならない」理由をすずは悟る。これは「戦争の中で健気に暮らしてきたのに戦争でボロボロに打ち砕かれた被害者」だった自分が同時に戦争の加害者として生き、戦争に荷担してきたという事実を知った瞬間だ。だからこそすずはここで「ぼーっとしたうちのまま、何も知らんまま死にたかった」と号泣せざるを得ない。
これは円太郎が工廠で空襲を受ける場面での「自分たちの悪夢が誰かの夢の結晶かもしれない」とつぶやいた台詞にも通じる。原作での台詞に比べるとより婉曲的な表現になっている事には前作の時点で批判もあったが、戦争においては誰しもが単なる被害者ではいられない事が描かれる、極めて痛切で残酷な場面でもある。
余談ではあるが、今上天皇の一家が本作を閲覧したことがニュースにもなっていた。今上天皇からすれば自分のおじいちゃんがチョイ役ながらも最重要人物として出演している作品だ。感慨深かったに違いない。
その人物(当時は神だったが)は庵野秀明風に言うのであれば「世界の中心で玉音を賜う現人神」であり、そして世界の片隅の人々が描かれる本作で唯一真逆の「世界の中心」という立場にあった。
世界の片隅の、フィクションの登場人物が放った啖呵が70年以上の時を経て、その相手の現実の孫に届くというのはなんとも不思議な話だ。
◆戦争でなくとも人は死ぬ
本作で描かれたエピソードには戦後のものもある。そのひとつが9月17日に日本を襲った枕崎台風であり、死者2473人、行方不明者1283人という極めて大きな被害を出している。この際に、原爆投下後の広島を訪れていた伯父の小林が体調不良を訴えている。
そして11月には看護師として広島に救援に向かっていた知多さんとのエピソードがある。こちらは原作にあったシーンだが、ここで知多さんは秋も深まっているのに日が眩しいと日傘を差し、不吉なまでにひどくゆっくりと歩く。
こちらは前作にもあったシーンだが、すみが体調を崩して原爆症と思われる紫色の痣が腕に浮き出ているシーンがある。本作ではより原爆の影響について長く語られており、観客はラストシーンですずと周作が連れ帰った女の子が原爆投下以来ずっと広島の瓦礫の中で暮らしてきたことを思わずにはいられない。
エンドロールでは北條家の面々と楽しそうに暮らしている彼女の身体は本当に大丈夫なのか。その疑問に原作者のこうの史代は「この世界の片隅に」の前作にあたる「夕凪の街、桜の国」で答えているので未読の方はぜひ読まれることをおすすめする。
さて、つらつらと書き連ねてしまったが、まだ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」がもたらしたものの全てを網羅することはできていない。1回しか見ていない以上、咀嚼して消化しきれるような生やさしい作品ではないのは承知の上だ。
既にネット上には本作に関する記事が並び、レビューや感想も投稿され始めている。作品を見てこれらの記事を読み、何度も繰り返し見ていく中でようやくその全貌が少しずつ見えるようになっていくのが本作である。
前作は15回劇場で見たが、今回は何回くらい見に行くことになるのか、そのように回を重ねるごとに自分の本作への感想はどのように変わっていくのか、それも楽しみである。

【【コラム】「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が描き出したいくつもの片隅のこと】を全て見る

【訃報】ラム・ダスが88歳で死去、「ビー・ヒア・ナウ」を著したサイケデリックとスピリチュアルの伝道師

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ヒッピームーブメントを彩った巨星が鬼籍に入りました。詳細は以下から。

60年代のヒッピームーブメント時代、かのティモシー・レアリーと共にサイケデリックカルチャーの伝道師として活動したラム・ダス(本名:リチャード・アルパート)がマウイ島の自宅で88歳で死去しました。

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With tender hearts we share that Ram Dass (born Richard Alpert) died peacefully at home in Maui on December 22, 2019 surrounded by loved ones. • He was a guide for thousands seeking to discover or reclaim their spiritual identity beyond or within institutional religion. • Memorial services will be announced shortly. In the meantime, if anyone would like to share their reflections on Ram Dass, please email remember@ramdass.org, or post with the hashtag #lovingramdass. • We are grateful for the heart to heart connection we have cultivated here and appreciate all the love that has poured out today. Thank you. ❤❤❤

Ram Dass(@babaramdass)がシェアした投稿 – 2019年12月月22日午後11時07分PST


ラム・ダスはハーバード大学で教鞭を執り、ティモシー・レアリーと共にLSDやマジックマッシュルームによる精神療法の研究に取り組み、自らも実験に参加。
その後精神世界への傾倒を強めてインドに渡り、ニーム・カロリ・ババに師事。ここでラム・ダスの名前を拝受します。その後精神世界の高みへ至るための書物として現代まで広く読まれる名著「ビー・ヒア・ナウ」を発表しました。

【【訃報】ラム・ダスが88歳で死去、「ビー・ヒア・ナウ」を著したサイケデリックとスピリチュアルの伝道師】を全て見る

ビートルズの4人が来日時に全員で描いた、世界でたった1枚の絵

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この極めてレアな絵が描かれたのは東京でした。詳細は以下から。

20世紀の音楽史に高らかにその名前を残すビートルズ。今も映画やテレビ番組、CMなどで彼らの楽曲は常に使われ続けています。
そんなビートルズの4人が共に描いた絵がこの世界にたった1枚だけ存在しています。通称「Tokyo Painting」とされるこの絵が描かれたのはその名の通り日本の東京です。
1966年6月30日から7月2日まで、ビートルズは武道館コンサートのために来日しました。その際の熱狂がどれほどのものだったのか、当時の映像を見てみれば想像できるでしょうか。


こうした熱狂から身を守るという警備上の理由から、ビートルズの4人は滞在期間中のほとんどを宿泊先のヒルトンホテルで雪隠詰め状態で過ごすことになります。
そこで退屈してしまった4人の暇つぶしとして、誰かが3人にキャンバスに絵を描くことを提案します。提案したのはビートルズのマネージャーとして知られるブライアン・エプスタインかビートルズ来日公演の仕掛け人の永島達司(以下動画参照)と考えられています。

この絵画の作成風景をビートルズの友人だった写真家のロバート・ウィテカーが撮影しており、現代のファンも4人が真剣な面持ちで絵を描いている様子を伺い知ることができます。



この絵は中央に明かり取りのランプを置いて描かれており、4人がそれぞれ四隅から描いています。



中央のランプが置かれていたところが白く残っており、そこに4人それぞれのサインが記されています。

絵のテーマは4人が人生で欲しいもので、題名は「Images of a Woman」とのこと。ロバート・ウィテカーによると、4人は絵を描くのを心からリラックスして楽しんでおり、武道館のコンサートから戻って絵を描くのを楽しみにしていたとのこと。




ロバート・ウィテカーは当時を振り返り「あの時ほどあんなに穏やかで満ち足りた4人を見たことはなかったよ。4人は描くのを止めて武道館にコンサートをやりに行き、『さあ、絵を描きに戻ろうぜ』って帰ってきたんだ」と語っています。



なお、この絵は映画館「松竹セントラル」の支配人であり、ビートルズファンクラブ初代会長の下山鉄三郎に寄贈されました。彼の死後の1989年に妻がこの絵をオークションに出し、レコード店経営者のTakao Nishinoが28万ドル(今のレートで50万ドル程度)で購入。
3年ほどは彼のリビングルームに飾られていたものの、その後ベッドの下にしまわれたまま時は過ぎ、2012年にPhilip Weiss Auctionsに出品され、15万ドルで落札されました。その際の落札者は明らかにされておらず、この年に「Images of a Woman」は初めて日本の地を離れることになりました。
4人がホテルから出られないほどの日本のファンの熱狂が結果的にこの絵を生み出し、そして熱狂の渦だった武道館で4人がホテルに戻って絵を描くことを考えながらコンサートをしていたと考えると、ちょっと皮肉ながらもビートルズらしいエピソードということになりそうです。

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「ビートルズ主演、キューブリック監督で『ロード・オブ・ザ・リング』を撮ったらどうなるか?」という動画が作成されてしまう

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「イエロー・サブマリン」どころの話ではなくなっています。詳細は以下から。

ビートルズの4人が主演して、スタンリー・キューブリックが監督でトールキンの「指輪物語」を映画化したらどんなことになってしまうのか。
想像するだけで楽しそうなこの企画を映像作家のAlex Skorkinさんがトレイラームービーという形で動画作品にしてしまいました。
作品内ではキューブリック特有のカメラ回しや演出を取り入れつつ、ディープフェイクの技術を使ってビートルズの4人の顔を主要人物にはめ込み、BGMはもちろん彼らのナンバーです。
ちなみに配役は
ゴラム:ジョン・レノン
フロド:ボール・マッカートニー
ガンダルフ:ジョージ・ハリスン
サム:リンゴ・スター
となっています。なぜジョンがゴラムなのか気になりますが、いったいどんなことになっているのか見てみましょう。

The Beatles: The Lord of the Rings [DEEPFAKE TRAILER] from Alex Skorkin on Vimeo.
4人の顔が完全に馴染んでいてディープフェイクの技術の発展の速さに驚かされると同時に、キューブリックなら確かにゴラムはジョンにやらせそうだなと思わせる辺りの作り込みが高ポイントとなっています。

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ダニエル・ラドクリフのヤバ過ぎる二丁拳銃姿が話題となったガンアクション映画「Guns Akimbo」のトレイラーが公開

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どう考えても期待するしかない作品になっています。詳細は以下から。

ハリー・ポッターシリーズのハリー役として知らない人はいないダニエル・ラドクリフの新作映画撮影中の撮影中の様子がツイッターに「流出」して世界的にバズったのは2018年5月のこと。
ガウンを纏い、虎の足のスリッパを履いたダニエル・ラドクリフが路上でイカれたひげ面で二丁拳銃を構えている衝撃的な絵面はあっという間に世界中に広がりました。

これはニュージーランドのJason Lei Howden監督のもとで同国のFour Knights Filmが作成しているガンアクションコメディ映画「Guns Akimbo」。ちなみに共演は「マトリックス」シリーズでエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィービングの姪、サマラ・ウィービングです。
いったいどんな作品になるのかと大きな期待をもって見守られていましたが、この度トレイラームービーが公開されました。

両手の銃が取れなくなってデスゲームに放り込まれたイケてなさげなダニエル・ラドクリフの演技はトレイラーだけでもかなりのぶっ飛びっぷり。
「スイス・アーミー・マン」での多機能死体役に続いてハリー・ポッターの面影もない辺り、彼の俳優としての資質の素晴らしさを物語っているのかもしれません。
対するサマラ・ウィービングのパンキッシュなセクシーさも合わせ、かなり期待できそうな予感です。
アメリカ合衆国では2月28日公開ですが、日本国内での公開は現時点では未定となっています。

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「世界一寝心地の悪い枕」が話題に、見た目からは信じられない意外過ぎる材質

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確かに、だれがどう考えても寝心地は最悪です。詳細は以下から。

ノルウェーのアーティスト、Hakon Anton Fagerasさんが作り上げたのは真っ白でなんとも柔らかそうな枕。ですが残念ながら、疲れ切った一日の終わりにベッドに置いたこの枕にダイブするとあなたの鼻は血まみれになり、前歯も折れてしまうかもしれません。
実はFagerasさんは彫刻家であり、このフワフワの枕の材質はなんと大理石なのです。枕のふくらみもしわも完全に羽毛の入った枕にしか見えませんが、Fagerasさんはエアハンマやノミを使ってこれを大理石から削り出したのです。

FagerasのInstagramからは制作の様子を見ることができます。

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Håkon Anton Fagerås(@fageras_sculpture)がシェアした投稿 – 2019年11月月30日午前6時40分PST


つくられたのはひとつだけではありません。それぞれの枕にふくらみやしわの個性が見て取れます。

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Håkon Anton Fagerås(@fageras_sculpture)がシェアした投稿 – 2018年10月月9日午前9時32分PDT


こちらは動画での作業風景。実際に目にしてもなかなか感覚が信じられません。枕を動かしたときのゴトンという音にハッとさせられます。

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Håkon Anton Fagerås(@fageras_sculpture)がシェアした投稿 – 2019年12月月9日午前7時23分PST



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Håkon Anton Fagerås(@fageras_sculpture)がシェアした投稿 – 2018年 8月月28日午前8時28分PDT


ツイッターでは以前、アントニオ・コラッディーニの彫刻の布の表現が大きな話題となったことがありましたが、まだまだ世界にはとんでもない表現者がいるようです。

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としまえんが閉園を検討、跡地で「ハリー・ポッター」テーマパーク2023年開園へ

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大正時代に生まれた遊園地「としまえん」がホグワーツへと大変身を遂げることになるかもしれません。詳細は以下から。

90年を超える歴史を誇る東京都屈指の規模を誇る遊園地「としまえん」を、運営する西武グループが段階的な閉園を検討していることをNHKと読売新聞が報じています。交渉は今年の春までに成立する見込みとのことです。
閉園後の跡地の大半は東京都が買収し、災害時の避難場所にもなる大規模な公園を整備する予定。そして、この残りの土地でアメリカ合衆国の「ワーナー・ブラザース」が「ハリー・ポッター」のテーマパークを2023年春をめどにオープンさせる交渉が進められています。
「ハリー・ポッター」のテーマパークといえば、国内では2014年にできた大阪のユニバーサルスタジオジャパンの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」エリアが有名。
こちらは現在に至るまで同園でも屈指の人気を誇るエリアとして君臨しており、首都圏にハリポタのテーマパークができればこちらも大人気は間違いなさそうです。
ただし、こちらに作られるのは乗り物型アトラクションが目玉のUSJとは違ってスタジオ型になる模様。映画撮影に使われたセットを見学できるロンドンの施設に近いものになるとのことで、どちらかというとジブリ美術館やムーミンバレーパークのようなイメージでしょうか。
また同時に整備される大規模公園も、アクセスや使い勝手によっては代々木公園のようなイベントが開催されたり、都民の憩いの場となるようなスポットとなる可能性もあります。

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125年前の映画をニューラルネットワークで4Kの60fpsに変換するとこんなことに

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19世紀末に撮影された短編映画をニューラルネットワークを使って4Kの60fpsの映像に変換する試みが行われました。結果は以下から。

「ラ・シオタ駅への列車の到着」は「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟が1895年に制作した50秒の伝説的な短編映画作品。これは蒸気機関車がフランスのラ・シオタ町の駅に到着した様子を映した初期作品のひとつです。
こちらがそのオリジナル版。動きなどはいかにも昔の映像という感じがしますね。

この短編映画をYoutuberのDenis Shiryaevさんが複数のニューラルネットワークを用いて4Kかつ60fpsの高画質動画に再編しました。どんなことになっているか見てみましょう。

完全に同じ映像であることはひと目で分かりますが、まるで昨日撮影されたかのようにぬるぬるとなめらかに動くクリアな映像になっています。
映画のリマスタリングはこれまでもありましたが、今後過去の様々な映像がこのように新しく生まれ変わることになるのでしょうか。

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ヒエロニムス・ボスがテーマのコスプレパレード「Bosch Parade」

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あのヒエロニムス・ボスをテーマにしたパレードが開催されています。詳細は以下から。

日本でも極めて宗教的ながらシュールレアリスム的な名画「快楽の園」の作者として知られるヒエロニムス・ボス。彼の名前は知らずとも、どこかでこの絵を見た記憶のある人も多いはずです。

その彼の故郷であるオランダのスヘルトーヘンボスでは近年、このヒエロニムス・ボスをテーマにしたコスプレパレード「Bosch Parade」が開催されています。

しかも道路を歩くのではなく、市内を流れるドンメル川をシュールなフロートに乗って流れていくというなんともオランダらしい演出です。こちらは2016年のものから。

これは本当にボスの絵に出てきそう。

トラブルなのかそういう演出なのか判断が付きかねるところです。

ボスの時代にはなかったスチームパンク(ディーゼルパンク?)感のあるフロートも。

こちらはもうちょっとメカ感が強めです。

沈みかけた家の日常系シュールな作品。

小舟の軍団と鈴なりの観客たち。

ここからは2019年のもの。なお、あくまで完コピではなくインスパイアされた出し物というスタンスです。


なんというか、ゼーレのような…。

やたらと絵になります。

横溝正史感。

妙に楽しそうですね。

純白のカップルと白いピアノ。実にシュール。

ちょっとマッド・マックス感もありますね。


ヴァイキングっぽさにあふれています。

これ以外のパレードの様子は公式サイトや公式Facebookページから閲覧可能。そして行ってみたくなった方、次はちょっと先の2021年6月17~20日の4日間の開催予定です。今から旅の計画を立ててみてもいいかもしれませんね。

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サイバーパンクと田舎が交じり合うシモン・ストーレンハーグの風景画をAmazon Primeが「Tales from the Loop」として映像化

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好きな人にはザックリと刺さる風景画シリーズをAmazon Primeが最高の形で映像化しています。詳細は以下から。

7年前にBUZZAP!で紹介したスウェーデンのアーティストシモン・ストーレンハーグさんの描く現代や近過去ののどかな田舎の風景に、未来的な機械文明の建造物やロボット、恐竜までもをミックスした風景画。





サイバーパンク的なギミックと田舎ののどかな雰囲気がまじりあう独特な作風が極めて印象的な作品群でしたが、なんとAmazon Primeがこの風景画にインスパイアされたドラマを作ってしまいました。
Amazon Primeが作成したのは「Tales From the Loop」という、本人の最初のイラスト集から名前を取ったオリジナルのドラマシリーズ。トレイラーを見てみると、ストーレンハーグさんの絵画の再現度の高さに驚かされます。

Amazon Primeでの配信は4月3日から。日本での配信については現時点では発表がありません。
なお、シモン・ストーレンハーグさんはエイリアンに侵略された地球の絵画シリーズも描いており、こうしたクリーチャーや展開もシーズンを重ねることで盛り込まれてくるのかもしれません。


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【玉石混交】80~90年代の20000本超のVHSを集めたアーカイブがえらいことに

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20~30年前の記録メディアのはずですが、今の時代に振り返ると衝撃的です。新型コロナ絡みで出歩けない休日にディグるものいいかもしれません。

BUZZAP!でこれまでも何度か紹介してきたInternet Archive。普段触れられない古くレアなコンテンツが山盛りですが、今回は80年代から90年代(若干00年代初頭)に記録されたVHS媒体がアーカイブとして20000本以上公開されています。

内容はテレビ番組や映画、ライヴ演奏にドキュメンタリーから数十秒のCMまで、多種多様な上に画質や音質も玉石混交の状態です。例えばこちら。ビートルズの80分に及ぶドキュメンタリービデオ「Let It Be」です。

Playboyが1989年に35周年を記念して製作したプレイメイトたちのビデオカレンダー。いうまでもありませんが、閲覧注意案件ですので職場では再生されませんようご注意を。

こちらは80年代の日本のCM集。懐かしいと感じるか、それとも新鮮に感じるでしょうか。

日本初の深夜ワイドショー「11PM」の82年7月6日放送分です。冒頭のお色気シーンに「ブレードランナー」のCMが続き、フォークランド紛争についてのトークも繰り広げられるなど、史料価値の高さに驚きます。

97年のビョークへのインタビュー映像です。

こちらは94年のバーニング・マンのドキュメンタリー映像。

87年にティモシー・レアリーがMTVに出演した際の映像です。

ヴィジュアルドラッグと呼ばれるタイプの映像作品でしょうか。サイケデリックでグリッチーです。

まだまだ、掘れば掘るほどとんでもない映像が出てきそうです。YouTubeもいいですが、たまには時代をさかのぼってディグってみてはいかがでしょうか。

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「100日後に死ぬワニ」書籍化決定、100日後の後日譚など描き下ろし収録も

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ツイッターでとんでもない反響の「100日後に死ぬワニ」の書籍化が決定しました。詳細は以下から。

小学館公式ページによると、4月8日にきくちゆうきさんの「100日後に死ぬワニ」コミックス版が発売されるそうです。100日間の本編に加え「0日目」や「100日後の後日譚」描きおろし28ページ収録予定。

なお、ワニが死ぬのは明日3月20日(金)。はたしてどのような結末を迎えるのか、日本中が注目しています。
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